建築デザインと街並み、そして住宅の熱性能の課題。
高断熱・高気密住宅がとても普及している北海道ですが、街区や景観、建築デザインに
関わる問題点が指摘されているようです。外皮の面積を抑えるために箱型の住宅が並ぶ
札幌市の新興住宅街の様子からも、その問題の深刻さが見て取れます。
以前紹介した千葉県にある建売住宅の街区の様子ですが、屋根勾配、使用する外装の種類、
隣棟間隔などを統一することでここの調和のある住宅のデザインが街区形成に貢献しています。
もちろんこちら街区も、高断熱・高気密性能は北海道並みで、価格は普及帯です。
さらに高性能化を進めるために、極端に窓面積の小さな住宅が増え続けている北海道。
プライバシーを守りながら日射遮蔽や眺望を実現するデザインの工夫はないのでしょうか?
もちろん敷地や建築費用の問題があるので容易に解決できないのですが、近隣との
関係性を適度に保ちながら、個の空間を創出する方法はいくらでもありそうなのです。
十分な敷地や自然環境が得られるなら、問題の解決はより容易かもしれません。
狭小化する都市型の敷地で、プライバシーを守りつつ近隣との関係性に配慮した住宅を
街区形成に配慮しながらデザインする手法が求められています。
もちろんそのベースになるのは居住者の健康と快適性であることは言うまでもありません。
■室内気候研究所
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- 2019.07.15 Monday
- 研究開発の今
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