クジラが誤食したプラスチックと、子供に吹き付ける空調嵐は同根か?

 

 

 

小雨が降り続く肌寒い朝、上野の森にある国立科学博物館を見学してきました。

 

当日は修学旅行生や、小学生、幼稚園児の遠足が重なって館内は大盛況。

 

地下の休憩所に行ってみると、梁の下に巨大な空調用ダクトが何本も設置されています。

 

 

 

 

 

たくさんの園児や小学生たちは暖をとりながら休憩をしていますが、頭上からは温風が直撃中!

 

空気の清浄度が保たれていることを祈るばかりですが、児童たちは不満を言うこともなく

 

「空調嵐」が吹き付ける中で、お弁当を広げて食事をしているしかないのです。

 

 

 

 

展示スペースには海洋に投棄あるいは流出したプラスチックを捕食した鯨類の胃の内容物が

 

展示されていました。クジラも、食べたくて食べたのではないのでしょうから、可愛そう。

 

 

 

 

環境汚染から海洋生物を保護するため、環境問題を議論することの意義は否定しません。

 

でも、子供が呼吸している空気の質や「空調嵐」問題は、議論しなくても良いのでしょうか?

 

 

 

 

色々なことを感じさせてくれる、科学博物館の視察になりました。

 

室内気候研究所は、空気の質と健康問題を主要テーマに研究活動をしています。

 

今後も当ブログを応援していただけると、とても嬉しく思います。

 

 

 

 

 

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北海道のハウス園芸農業に貢献できるか、いよいよ研究開始です!

 

 

 

既報のように、昨年度は北海道職能大 三浦研究室の皆さんと「無暖房・無冷房温室」

 

いわゆる「パッシブ温室」の研究を実施しましたが、端緒研究の成果を取りまとめて

 

日本建築学会の学術講演会で発表することになりました。

 

 

 

 

 

 

本年度取り上げた一つ目の新規技術は、印加電圧の強弱によって日射遮蔽度を変化させる

 

ことができる可変透過型のフィルムの活用です。

 

 

 

<写真>印加電圧を加えないと、不透明な状態になる

 

 

 

ラボで実施した日射の遮蔽性能や可視光透過性の評価実験などから、温室の環境調整に

 

十分利用可能であることがわかり、実用技術への応用可能性も高いことがわかりました。

 

 

 

<写真>電圧を印加して、ほぼ透明になった遮光フィルム

 

 

 

熱需要に合わせて遮蔽度を調整できるフィルムと、新開発の潜熱蓄熱床材を併用することで、

 

温室の環境をパッシブに調整できる温室の開発を目指して研究を開始しました。

 

 

住宅に付設した温室にこのシステムを採用した場合の環境を非定常の数値計算で検証すると、

 

「無暖房・無冷房」で年間の温度を18℃〜30℃に維持可能であることがわかりました。

 

 

 

<写真> 研究発表会で展示した、無暖房・無冷房温室のプロトタイプモデル

 

 

 

健康で知的生産性の高い「テレワーク向け住宅」を構築するために、住宅付設空間としての

 

温室開発は今年も研究を継続する予定ですが、やはり気になるのが北海道の基幹産業である

 

農業への適用可能性です。

 

 

 

協業している企業様からのご紹介で、早速豊浦町にあるイチゴ農家さんを訪ねてみました。

 

 

<写真>イチゴ栽培用のビニールハウスの外観

 

 

農場主さんは、異業種から参入された北海道で農業を始めて2年目の意欲的な人物です。

 

 

<写真> 路地植えのイチゴハウスの内観

 

 

 

温室では昨年の8月に定植された北海道限定品種「ケンタロウ」の苗が、元気に成長中でした。

 

食味も抜群で大変人気の品種なのですが、生産数量が少なく品薄で希少品なのだそうです。

 

 

<写真> イチゴの花で蜜を集めるセイヨウミツバチ

 

 

 

お伺いした日は5月の出荷開始に向けて、セイヨウミツバチでの受粉が真っ盛りでした。

 

 

美味しいイチゴの収量アップと品質向上。そして何より無農薬のオーガニック農法を

 

パッシブ技術で実現するという壮大な課題に、チャレンジしようと決意しました。

 

 

今後、当ブログでも経過を報告いたしますので、応援よろしくお願いします!

 

 

 

 

 

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置換換気を可能にする、床吹き出し空調の可能性とは?

 

 

 

汚れた空気を、新鮮な空気で置き換える二つの換気手法。

 

 

生産性を高め健康的な生活を送るには、室内空気質を高く維持することが欠かせません。

 

そして建築空間で良好な空気質を担保してくれるのが「換気設備」なのです。

 

 

<写真> 床に置かれた空調設備の吹き出し口

 

 

 

換気の考え方には、二つの大きな潮流があるのをご存知でしょうか?

 

 

一方は、汚染物質で質の低下した空気を新鮮空気と混合して希釈することで、汚染濃度を

 

低減しようとする考え方で、一般に「混合換気」と呼ばれています。

 

 

<写真>空間の上部から温風を吹き付ける、温風暖房を兼ねた混合換気の例

 

 

汚染物質の濃度は室内での物質発生量と新鮮空気の導入量で比較的容易に管理できますので、

 

あとは効率よく撹拌混合が進むように、吹き出し気流速度を高めに設定すれば良いのです。

 

 

温風が吹き付けるのを感じた時には、空調と同時に混合換気が行われている時です。

 

 

 

汚染された空気と新鮮空気を、置き換えるという考え方。

 

 

一方で、汚染空気が新鮮空気と混じり合わないように工夫して、居住域を新鮮空気で

 

満たそうという換気法があります。この方法を「置換換気」と呼びます。

 

 

<写真>床面に設置された新鮮空気を供給するための吹き出し口

 

 

室内での汚染物質の発生は人間の活動に起因していますから、汚染空気は熱を保有する

 

ため周囲よりも温度が高く、天井付近に滞留することが多いのです。

 

 

<写真>新鮮空気を居住域に供給するための吹き出し口

 

 

この性質を利用して空間の下部から新鮮空気を導入し、最上部からゆっくりと汚染空気を

 

排出して常に居住域の空気質を確保するのが「置換換気」という手法です。

 

 

<写真>関西国際空港の空調吹き出し口

 

 

置換換気を行うためには床面か、床面の近傍から空調された空気を空間に導入する必要が

 

ありますので、吸気口は床面に設置すると効率が上がります。

 

 

一方で、不特定多数の人が利用する空間では土足歩行の場合も多いので、床に吸気口を設ける

 

場合には床が清潔に維持されることが前提条件となることに留意しなくてはいけません。

 

 

 

 

 

 

 

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「蓄熱する家」の建築現場を、見学してきました。

 

 

 

札幌市北区新川に建設中の次世代型・超高性能住宅のモデルルーム「蓄熱する家」の施工

 

現場を見学してきました。

 

 

札幌市で「ECO な in ハウス」を展開されている事業主の「(株)り・ぷらんにんぐ」

 

さんに、建築の特徴と採用された技術提案の数々をご紹介していただきました。

 

 

 

 

この住宅の、外皮の平均熱損失係数は、省エネ基準値を大幅に上回る 0.21 [W/m2 K]。

 

隙間相当面積も 0.22 [cm2/m2]で、北海道でもトップクラスの高断熱・高気密住宅を

 

新技術の積極的な導入により、リーズナブルな価格で実現することができたそうです。

 

 

 

住宅のデザインコンセプトは「かわいい・ちっちゃな家」。

 

 

エントランスを入ると、スケルトン階段の向こうにキッチンとリビングが見えます。

 

非常にコンパクトな平面計画ですが吹き抜け空間と階段の視線透過の採用で、広がりのある

 

生活空間が展開されています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

高断熱と高蓄熱のコラボが、パッシブな健康生活を実現します。

 

 

リビングと上部の吹き抜け空間には潜熱蓄熱塗り壁材「エコナウォール 」を全面に施工。

 

開口部から取り込んだ日射熱を利用して、大幅な暖房費の削減を見込んでいます。

 

 

 

 

保温効果の高い蓄熱材のPCMカプセルを混合したエコナウォールは急激な温度変化を

 

自然の力で抑制し、健康で快適な環境をエネルギーを使わずに実現してくれます。

 

 

北海道でもトップクラスの断熱性能と新たに加えられた蓄熱性能のマッチングで、従来の

 

空調では実現することができなかったパッシブな環境創生が可能になりそうです。

 

 

 

開放感あふれる吹き抜け空間の上部には、キャットウォークが付設。

 

 

吹き抜け空間の特徴を生かしながら、自然の採光と通気を活用するのが環境コンセプト。

 

窓や遮光カーテンを開閉などは、キャットウォークから調節することが可能です。

 

 

 

 

完成まであとわずかとなった「蓄熱する家」のモデルハウス。完成後にはセカンドテラスと

 

オーニングも完成し、より魅力的な未来型コンパクト住宅を見学できることでしょう。

 

 

 

 

 

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「第25回 建築・建材展」に参加してきました!

 

 

 

3月5日(火)から8日(金)まで、東京ビッグサイトで開催された「建築・建材展2019」に

 

今年も参加してきました。国内外300社ほどが新製品や技術を公開する、建築業界の恒例

 

イベントに成長した感があります。5日の初日から、大勢の来場者で賑わっていました。

 

 

 

 

今年は「特別企画」として「GOOD DESIGN Biz ZONE」が設定され、2018年度に


グッドデザイン賞を受賞した将来性豊かな建築・建材製品が紹介されていました。

 

 

 

インテリア部門の受賞は16製品でしたが、弊社も開発に参画してきた潜熱蓄熱左官材

 

「エコナウォール 25」も展示されおり、感激です。

 

 

 

 

製品の形状やデザイン、性能ばかりでなく、開発コンセプトが重要視されるようになってきた

 

昨今のグッドデザイン賞審査ですが、新しいまちづくりに貢献できる製品が出揃いました。

 

 

 

 

今年の展示やセミナーの特徴は「健康・省エネルギー」に着目した製品が多かったことです。

 

少子高齢化や規制強化が進む建築業界が目指すべき街づくりの将来像を、出展各社が工夫を

 

こらしながら展示しいたのが印象的でした。

 

 

 

 

来年もこの展示会に参加できるよう、研究開発に精進していきたいと思います。

 

 

 

 

 

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「無暖房温室」の研究開発が、特別賞を受賞しました。

 

 

 

 

北海道職業能力開発大学校の三浦研究室の皆さんと実施した共同研究の発表会が小樽市

 

銭函の学内で開催されました。本年度の研究テーマは、冷暖房をしなくても室温を快適域に

 

維持することのできる「パッシブ・グリーンハウスの開発」です。

 

 

 

 

 

当日の会場は大変な盛況。一年間の研究成果の発表会ですので、学生の皆さんの発表準備も

 

万端です。今年もバラエティーに富んだテーマ設定の「ものづくりイベント」になりました。

 

 

 

 

北海道ポリテックビジョンは今年で16回目。地域の恒例イベントとして成長しました。

 

お子様づれの方も多く、参加者が成長して職能大に入学してくれることもあるようです。

 

 

 

 

「パッシブ・グリーンハウス」を実現してくれるのは二つの新規技術。潜熱蓄熱技術を応用

 

したハイテク・モルタルと、透明度を任意に調整できるダイナミック・ガラスです。

 

 

 

 

多くの来場者の皆さんがブースを訪れ、熱心に質問をしていただきました。非定常熱計算の

 

結果から、冷暖房をしなくても温室の温度は15℃〜30℃に保つことができるようです。

 

 

 

 

当日は開発したシステムのパネル展示に加えて、卒業研究の学術口頭講演も行われました。

 

しっかり練習しても、やっぱり本番は緊張しますよね。聞いている自分もなんだかドキドキ。

 

 

 

 

三浦研の皆さんの頑張りで、今年は「特別賞2018」を受賞することができました。

 

「グッドデザイン賞2018」とのダブル受賞となり、研究所としては大満足の一年でした!

 

 

 

 

次のお打ち合わせの合間に、銭函名物のこちらを・・・。ニンニク入りなのですが、美味!

 

 

 

 

 

 

 

 

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【緊急】お使いの加湿器の清掃をしましょう!

 

 

冬になるたび、お部屋の湿度調節でお世話になっている「空気清浄機能付き加湿器」。

 

そんな便利な機械も、使い方を間違えれば健康リスクが一気に増大。

 

 

加湿器の内部でサルモネラ菌が増殖することで、肺炎にかかる死亡事故が後を絶ちません。

 

 

 

 

フィルターの掃除は2週間に一回、確実に実施されていますか?

 

 

 

給水タンクと給水パンは雑菌の繁殖リスクが高い場所。清掃でいつも清潔に!!

 

正しい加湿器のメンテナンスで、今年の冬も安全に利用したいものです。

 

 

 

 

 

 

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【重要】湿度の管理で、インフルエンザの予防をしましょう!

 

 

 

薬局サーベイランスの調査によると、2019年1月21日〜1月27日(19年第4週)の

 

インフルエンザ推定患者数は約228万人にのぼり、過去10シーズンの最大数を上回りました。

 

 

湿度を調整することで、インフルエンザのリスクは低減できます。

 

インフルエンザのウィルスは、室内の相対湿度を40〜60%に管理することで、増殖が

 

抑制されるので、インフルエンザの予防に効果があることがわかっています。

 

 

 

 

 

室内相対湿度を調整するためには加湿器を利用する方法が一般的ですが、室内水蒸気量の

 

上昇が結露の原因となって、カビが増殖してしまったのでは本末転倒です。

 

あくまでも適切な管理が、インフルエンザウイルスの増殖を抑制するのですから。

 

 

加湿器以外にも、部屋の相対湿度を調整する方法はあります。

 

調湿建材判定基準を満たした内装材を室内に施工することで空気の乾燥は抑制され、

 

あなたの家族をインフルエンザのリスクからいつも守ってくれます。

 

 

(写真)湿度を自然に調節してくれる調湿建材を施工した室内(北洲:プレミアムパッシブハウス)

 

 

 

 

 

調湿建材と加湿器の適切な使用で、インフルエンザの危機を回避しましょう。

 

 

 

 

 

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どうして人間は、冬でも植物を観たいと思うのか?

 

 

ウインターシーズン真っ盛りの北海道。

 

流氷がオホーツク地方に接岸し札幌雪まつりも始まって、いよいよ最寒期を迎えています。

 

 

 

 

事務所のある北広島市も最高気温が氷点下の毎日ですが、室内はストーブ一台でも十分な暖かさ。

 

 

 

 

一年間お世話してきたサツキの盆栽も、ようやく花を咲かせて毎日楽しませてくれています。

 

 

  

 

 

200年前なら、バイエルンの王家でしか楽しむことのできなかった冬の植栽。

 

 

 

 

技術の進歩は「自然とともに暮らす」という人間の根源的欲求を、寒さの厳しい積雪寒冷地で

 

実現することを可能にしてくれました。

 

 

 

毛綱毅曠さんの代表作となった釧路市フィッシャーマンズワーフの植物園プロジェクトに

 

参加させていただいてから、もう30年の月日が流れました。早いものです。

 

 

昨年から、北海道職能大の皆さんと植物との通年共生を目標に、ガラス被覆空間(温室)と

 

住宅との関係を研究することになったのは単なる奇遇ではないような気がしています。

 

 

 

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「グッドデザイン賞2018」の賞状が届きました!

 

 

内装左官材「エコナウォール 25」がグッドデザイン賞2018を受賞しました。

 

開発担当者としては望外の喜びであり、先日賞状をいただいて再び感激しています。

 

 

 

 

 

潜熱蓄熱という新技術で実現する安定した温湿度環境に加えて、調湿、消臭・除菌機能など

 

生活に役立つ機能を満載した新商品「エコナウォール 25」が受賞対象となったのですが、

 

開発チームが共有してきた室内環境に対する考え方やコンセプトを認めていただけたことに、

 

研究者としての誇りを感じているところです。

 

 

 

 

 

【公式HP】http://www.g-mark.org/award/describe/47506?token=kuixCBH3S0

 

 

 

研究室のサツキが蕾をつけてくれました。今後の研究開発も直球勝負で頑張ってまいります。

 

       

 

 

 

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