明けましておめでとうございます。

 

旧年中は室内気候研究所の研究活動をご支援いただき、ありがとうございました。

 

本年も引き続き、よろしくお願い申し上げます。 2018年 元旦

 

 

研究所開設当時からの仲間、「花麒麟」です。

花言葉は「逆境に耐える」。苦しいときは、いつも支えになってくれています。

 

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Lesson 31 「不快でない」ということの価値。

 

「不快さ」とは何か?

 

人間の五感は生存の危機を自らに知らせるために存在し、そして発達してきました。冬の寒さは「寒いと感じている自分が存在している」という警鐘であり、このままその状態を放置すれば、体温が低下して死に至る可能性があることを示唆してくれているのです。同時に「寒さ」は「不快である」という感覚に直結しており、不快感の生起する環境条件には個人差がほとんどありません。

 

「不快さ」をそのままにしておくことの危険。

 

「不快」だと感じる空間をそのまま放置することは、住宅に存在する危険因子をそのまま放っておくということに他なりません。頻度は低いものの、たまに爆発して怪我を負う可能性のある炊飯器でご飯を炊く人はいないでしょう。今や交通事故死者よりも多くなったといわれる家庭内での溺死者数。住宅にある「不快さ」は、健康被害をもたらす直接的な原因ともなり得ます。

 

   

 

体内の温度分布(室温20℃、35℃の場合)

 

脳の温度が低下しそうになると抹消血流は抑制され、手足の温度が低下する。

脳は自分の生存のために、手足を簡単に切り捨てる!

 

「不快でない」ことは空間づくりの前提条件です。

 

自然の脅威から身を守り、安全と健康を担保してくれる住宅。

 

健康にとって危険がある「不快な家」を豪奢に飾り立てても意味はありません。家族が安心して暮らすことができる家。創造的な活動がしたくなる家。ストレスがたまらず、集中力を維持できる家。団欒を楽しみゆっくりと休息できる家。

「快適な家」をつくることは危険がないという幸せを獲得するという、必要最低限の欲求に応えることに過ぎないのではないでしょうか。

 

「快適」とは「不快でない」という意味に過ぎず、全部が解決されたとしても到達点はゼロなのですから。

 

今年も一年間、大変お世話になりました。

読者の皆様が幸せな新年を迎えられることを、心からお祈り申し上げます。

 

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職能大での共同研究も佳境を迎えています。

 

2017年度の共同研究も、残すところ3ヶ月となりました。

 

「断熱・蓄熱」改修の環境改善と省エネルギー効果を定量化する実験もスタートしました。

平成11年度基準レベルの実験棟を断熱改修して、新省エネ基準に適合しているかを実証していく予定です。


 

心配していた蓄熱左官材の乾燥ムラもなく、試験装置の設置もなんとか完了しました。


 

蓄熱改修に使用した潜熱蓄熱建材のガス吸着量試験も始めています。

最終的にはホルムアルデヒド、アンモニアなど数種類のガスの吸着性能を定量化する予定です。


 

今年から始まった「家具の接触温感」に関する実験も基礎的な測定が終了しました。

快適さが持続する家具の秘密が、解明できるでしょうか?


 

今後は家具に触れた時の温冷感に関する心理量を、心理学的測定法に則って定量化していく予定です。



 

 

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マンハイムのクリスマス マーケットへ。

 

質素で豪華なマンハイムのクリスマス・マーケットを紹介します。

 

クリスマスが近くなると、マンハイムのフリードリッヒ大通りに面した有名な給水塔の近くの広場で、恒例のクリスマスマーケットが開催されます。まだ午後2時を少し回ったところですが、12月のドイツの日はとても短いので夕暮れのような陽の光ですね。

クリスマスを過ぎると一日一日と日が長くなっていくので、これを楽しみにしている人も多いのではないでしょうか?

 

 

メイン会場のあるWasserturm前の広場には、平日の午後にも関わらずプレゼントや飾り付けを探す人たちで賑わっています。

 

 

早速、私もお土産を探しに行くことにしましょう。

 

 

伝統的なクリスマスの飾り付けを販売しているお店ですね。

クリスチャンでなくても、なんだかワクワクしてきます。

 

 

もちろん食べ物屋さんの屋台も、たくさん出店されています。チーズとソーセージはパーティー用でしょうか?

 

 

色々なバゲットが並んだサンドイッチ屋さん。美味しそうです。

ただ、一人でいただくにはちょっと大きすぎるような気がするので断念します。

 

 

熱々のソーセージとホットワインを楽しんだら、次は焼き栗ですね。

 

 

こちらのメリーゴーラウンドは、本物のポニーが引いてくれるようです。

写真を撮っていたら、地元の子供が手を振ってくれました。

 

 

日本各地でもクリスマスマーケットが開催されるようになりましたが、やはり本場の楽しみ方は別格。

豪華さではミュンヘンなどにかなわないかもしれませんが、十分に楽ませてくれるマーケットでした。

 

皆さんも良いクリスマスをお迎えください!

 

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食い倒れの街、大阪を満喫してきました。

 

急激な変貌を遂げようとしている大阪市の「うめきた地区」。

開業4年目を迎えた「グランフロント大阪」も地域のシンボルとして周囲の環境にしっかりと溶け込でいます。

周辺では「うめきた開発」の2期工事も始まっていて、これからアジアの新拠点として発展していくのでしょう。

 

 

この日は土佐堀川沿いにある歴史的建築群を見学してきました。

 

 

まずは「大阪府立中之島図書館」です。中央図書館ができたので今の名称に。

住友家からの莫大な援助によって完成された威風堂々としたルネッサンス様式の建築。

とっても立派な正面ファサードですね。細部まで観察していると、あっという間に時間が流れます。

 

 

コリントの列柱が美しい正面。ギリシャの建築様式を居ながらにして学ぶことができるのは本当に幸せです。

細部に宿っている設計者の芸術的技量の高さに感心させられます。

 

 

 

正面の階段ホールはバロック様式でしょうか?

一般客が訪れる玄関としては、本当に豪奢な作りとなって居ます。

この日は2回の展示スペースで「建築家・安井武雄」展が開催されていました。

様式に対して徹底的に抵抗した建築家安井の展示会が、様式美をいただく建築の中で開催されるという、非常に貴重な機会をいただきました。

 

 

次は国指定重要文化財である「大阪市中央公会堂」を見学します。

1918年竣工の大正建築を代表するルネッサンス様式の建築です。

正面のシンメトリックなファサードはゴシック様式の影響を受けているのかもしれません。

こちらも民間の寄付によって完成した建築で、官に頼らない大阪商人の気風が息づいています。

 

 

この日はコンサートの準備をしていらっしゃる時間でしたが、勝手に内部も見学。すみません。

アインシュタインも講演した有名なステージをじっくりと鑑賞させていただきました。

 

 

大阪出張ですので、ついでにこんなところも。

どの看板も大阪ならではの色使いで、新鮮な驚きがありますね。香港よりもすごい?

 

 

もちろん食い倒れの街ですから、名物料理を少しづつ、何軒もはしごして楽しみます。

 

 

 

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エネマネハウス 2017(大阪)を見学してきました。

今年で3回目の開催となった「エネマネハウス 2017」を見学してきました。

今年は会場を大阪駅のほど近く「うめきたサザンパーク」移して開催されました。

 

 

京都大学は「まち+こあ」を出展。既存の町家建築の中に断熱補強された「ZEH コア」を導入することで、住環境の改善と地域コミュニティの継続的な発展を促そうとする提案です。

 

 

玄関の建具にはCABOT社の「エアロゲル断熱材」が学生さん自身の手で挿入されていました。

 

 

首都大学東京チームはアジアの蒸暑環境下でも機能するZEHハウスを提案。

住戸を連続的に配置することで町並みを形成し、新しいコミュニティーを形成するとともに地域の既存街区とも連携・融合を図ろうという意欲的な提案です。通風や自然換気など機械に頼りすぎない蒸暑地域のパッシブな生活習慣ともマッチしそうです。

 


早稲田・芝浦工大チームは築40年を経過した工業化住宅のリノベーションを提案。次第に深刻化する空き家問題や社会資産としての住宅ストックの流動化に向けた意欲的な取り組みです。南面の大開口は可動式サッシュで構成されていますが、外付けブラインドとのコンビネーションが見られるとさらに効果的ではないかと思いました。

どの大学の作品も現代建築が抱える課題に真摯に向き合い、意欲的な作品に仕上がっていたことに大変感動しました。

 

 

急速な発展をとげる「うめきた地区」ですが、こんな名店もあります。

大勢のお客さんが早朝からお酒を楽しんでいてびっくりしました。

 

 

もちろんこんなものも。活け車海老の握りが200円でいただけます。大変美味でした。

 

 

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北陸も、初冬の景色になりました。

 

「屋敷林」が今も残る北陸の住宅は、究極のエコシステム!

 

富山県砺波地方の民家には今でも「屋敷林」が一般的に見られます。

強い季節風を遮るという防風林の機能はもちろん、ほかにもいろいろと・・・。

 

落葉や小枝は、冬の大切な燃料として使われてきました。昔からゼロエミッションですね。

また、成長した樹木は家の増改築にも建材として利用。樹種も柱、梁、板材と、目的に合わせて合理的に組み合わせてあります。

女の子が生まれると嫁入り道具に箪笥を作るために桐を植樹するそうです。

 

 

この日はあいにくの雪模様。融雪のための地下水も1年ぶりの稼働です。

 

 

古民家を改修したお蕎麦屋さんの中庭です。

都市部の住宅デザインは従来、外部に対しては閉鎖的で、内に向かって解放されています。

次回のパッシブハウスのコンセプトにぴったりの建築でした。

 

 

打ち合わせが終わり「金沢21世紀美術館」を見学しました。

大地からスクッと立ち上がった美しいなフォルムは、夜景も最高ですね。

 

 

翌日は、金沢駅から小松空港まで移動して帰宅します。

外国人観光客のみなさんも、自撮り棒を駆使して大鳥居を撮影しています。

 

 

もちろん金沢のお料理といえば・・・。

季節の美味を堪能させていただきました。

 

 

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Lesson 30 LOHASな室内気候のつくりかた。 その2

 

潜熱蓄熱建材は、住宅の【保・健・材】。

 

潜熱蓄熱を利用した機能性製品で最も身近に普及しているもの。それは食品を購入した際に受け取る「保冷剤」でしょう。家まで持ち帰る間の数時間、ケーキや生鮮食品の鮮度を維持してくれる優れた製品です。原料も大変安価な事から、再利用もできますが、使い捨てもよい材料という価値感が定着していますね。

 

 

それでは建築の室内側に施工する潜熱蓄熱建材に呼称をつけるとすれば?

 

それは室内の温熱環境を快適に保ってくれる『保健材』ということになるのではないでしょうか。

 

暑さや寒さという不快な感覚を未然に防止して、快適で健康的な環境を自然に維持してくれるからです。生活をする上で快適な温度範囲は、四季を問わず非常に狭い温度帯に限定されています。外気温や日射の影響で室温が過度に変化するのを抑え、空調機に頼りすぎることなく室内を快適に維持してくれる材料。それが『保健材』としての潜熱蓄熱建材です。

 

 

【潜熱蓄熱建材】の設計について、考えてみましょう。

 

『保健材』の設計を最適化するために必要なことは何でしょうか?

 

ケーキボックスに「保冷剤」をたくさん入れてもらっても、家に着く頃には全部溶けてしまった経験はありませんか?ケーキボックスの代わりに保温性の高い発泡スチロールの箱を使うと、保冷剤の効果も長持ちさせることができます。

潜熱蓄熱建材も室温を快適に維持する効果がありますが、住宅の断熱性能とも密接な関係がありそうです。

 

実証住宅で測定した省エネルギー率は平均50%!

 

潜熱蓄熱建材の性能を実証するため、実証住宅で省エネルギー性能を測定して集計したのが下図です。ここでは6軒の住宅で省エネルギー率を掲載しましたが、全体の平均値は50%にも達することが明らかになりました。

 

 

高断熱・高気密住宅で生じている過昇温による健康被害を抑えて快適な環境を維持してくれる『保健材』である潜熱蓄熱建材。

 

日射熱や夜間の冷涼な外気が持つ冷熱を上手に活用して、省エネルギーと環境インパクトの低減にも活躍してくれます。

 

 

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左官工事が完了しました。

 

断熱改修工事も終盤戦。左官工事がほぼ完了しました。

 

前回施工した壁はまだ乾燥途中ですので乾燥ムラが見えます。奥の壁はほぼ乾燥したようです。

乾燥後に色ムラが残らないか、注意して観察を継続しています。

 

 

開口部廻りの断熱補強も、発泡ウレタンの充填でしっかり施工できました。

断熱材の背面と防湿層の境界面にはデジタル湿度計を設置して、内部結露が生じないか実証研究を行います。

 

 

建築女子がミキサーを使ってペーストを混錬します。かなり力がいる作業です。

 

 

左官の表面を慎重に補修して、平滑な仕上がり状態になるよう押さえていきます。

次回はインプラス窓を施工した後、測定機器のキャリブレーションを行う予定です。

おかげさまで、本年度の開発課題の共同研究もいよいよ本番を迎えました。

 

 

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シンガポールともいよいよお別れです。

 

見慣れたシンガポールの風景とも今夜でお別れ。

 

今日は深夜0:15発のエアチャイナ便で帰国ですが、出発までホテルのラウンジでまったりと食事をさせていただきました。

レイトチェックアウトにもスタッフの方が迅速に対応いただき感謝です!

 

 

ラウンジの居心地は最高でしたが、あまり遅くならないうちにMRTのCity Hall駅まで移動します。

この道もすっかり慣れましたので、5分もかからず到着です。それにしてもアクセスの良いホテルでした。

 

 

チャンギで購入した電子チケットが威力を発揮する時です。

 

 

チャージ台に電車チケットを乗せて、行き先を指定!

料金を入れたらチャージ完了のサインが出てきます。とても便利です。

 

 

時間が遅いせいでしょうか、この電車はTanah Merah駅で乗り換える必要があるようです。

 

 

でも同じホームの向かい側ですから、バゲージを持っていても簡単に乗り換えられますね。

 

 

チャンギ到着後、プレミアムチェックインへ。ビジネスクラスを利用する方はこの奥にあるカウンターで、椅子に座ったままチェックインと手荷物の手続きができます。初めて経験しましたが、ゆったりと手続きができるので素晴らしいサービスでした。

 

 

出発の0:15までは、まだ2時間ほどありますのでお土産を買ったらラウンジへ。

Terminal 1の制限エリアにある「SATS Premier Lounge」です。

 

 

ターミナル1には4つのラウンジがあり、全てを周遊される猛者もいるようです。

 

 

食事はホテルのラウンジで済ませてきましたので、ここでは無料のマッサージ機に身をゆだねることにしましょう。

少しだけ人口密度が高いような気もしますが、コンパクトで素敵なラウンジだと思います。

 

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