潜熱蓄熱の「e−プラスター」で熱損失係数を改善:iWall研究会

 2012年の日本建築学会(東海)で発表したe−プラスターの研究論文を公開します。木造住宅の断熱性能を強化することなく、「e−プラスター」の施工で蓄熱性能を高めると等価的な熱損失係数が減少することを、通年の環境測定で実証しました。

パッシブソーラーハウスの性能は、室内の熱容量が大切な鍵をにぎります。2013年、住宅に適用される新省エネ基準では、熱容量の省エネルギー効果を評価することになります。コンクリートより6倍も高性能な「e−プラスター」の蓄熱性能。この論文では「e−プラスター」の建築環境工学的な評価方法について論述しています。

下記のアドレスで論文(PDF)をご覧になれます。

 http://iwall.jp/news.html

 

T-project LDKの内部写真

 

iWall アイ・ウォール研究会
公式ホームページURL http://iwall.jp/


潜熱蓄熱材(PCM)で太陽熱を呼吸する「e−プラスターR」

 iWall研究会(http://iwall.jp/)が研究開発を続けてきた、潜熱蓄熱内装材『e−プラスターR』が2013年9月1日に発表されました。

日射や生活排熱を壁や天井に施工した『e−プラスターR』に蓄積。暖房が必要な夜間に『e−プラスターR』から室内へと放熱することで、暖房エネルギーを大幅に削減できます。iWall研究会では全国に20棟の実証住宅を建設。通年の環境測定を実施して、快適な室内環境創出と省ネルギーが両立されていることを確認してきました。

M−projectの外観(札幌市北区)

パッシブソーラーハウスの計画では、1.地域の気候風土の把握、2.窓の方位、熱性能、面積の計画、そして3.蓄熱部位の計画が重要な3つのポイントです。『iWall工法』は、室内の壁や天井に『e−プラスターR』を施工。一般住宅の約3倍に匹敵する32,000(kJ/K)の熱容量を室内に付与することができます。

日射熱を呼吸する『e−プラスターR』

『e−プラスターR』一般的な左官工法で施工。水に『e−プラスターR』を加えて撹拌、ペースト状になった『e−プラスターR』をコテで塗り付けていきます。一般的なビニールクロスに比べて調湿性能にもすぐれ、冬期の乾燥も抑制してくれます。

施工風景(M−project)

室内気候研究所では、パッシブソーラーハウスの設計、冷暖房費の予測計算、竣工後の環境測定を実施して、現場の情報を随時アップしていきます。

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室内気候研究所のコンセプト

JUGEMテーマ:住宅

 

 

  現代人は一日のうちの何時間を、人工的な環境の中で過ごしているのでしょうか。住宅、事務所、学校、病院、そしてバスや電車などの交通機関・・・。人工環境での生活行動は年々長時間化、高度化する傾向にあり、その滞在割合は一般的なオフィスワーカーで一日の96%、小中学生でも92%に達しています。人生のほとんどを人工環境で暮らす・・・。人間が自然と隔絶された環境に、これほどまで長時間おかれることは、数百万年にも及ぶ長い歴史の中でも希有の経験といわざるを得ません。社会環境の大きな変化が原因とはいえ、これが我々の受けている心理的、生理的な強いストレスの原因のひとつとなっていることは疑いのないところです。

コンセプトイメージ260_01.jpg 文明は長い発展の歴史の中で人間を豊かにしてきました。一方で機能や能率の盲目的な追求によって、人間を自然から孤立させもしました。たとえば室内の温湿度や明るさを常に一定に維持することを環境づくりの目標にすることで、『室内気候』からは経時的な変化という自然の最も偉大な魅力が失われてしまいました。かつて人間の生活にしっくりと溶け込み、人間を暖かく包み込んでいた自然が、いつの間にか遥か彼方に追いやられ、手の届かないものになってしまったのです。自然に対する喪失感は、人生のほぼすべてを室内で過ごす現代人から、創造への活力も奪い去ろうとしているのかもしれません。

 太陽の光や自然な風、暖かさと涼しさ、爽やかさや清々しさ、植物のにおいや潤い、これら豊かな自然の創造をいつも感じることのできる室内環境。室内気候研究所が探求している『室内気候』は擬似的な自然の変化を建築の内部に創り出すというコンセプトから出発しています。
 では、室内気候とは我々にとってどのような意味を持っていて、どのように計画されるべきなのでしょうか。やまと言葉の「うち」には「家」という意味に加えて「自分」または「自分の所属している社会的集団」、そして「うちがわ」など、いくつかのことなる意味があります。自分や自分の大切な家族や仲間のライフスタイルに寄り添い、ともに成長してくれる装置としての「室内気候」。真の意味での「良いうち」とは、「良い室内気候を作るということ」ことと再定義できるかもしれません。

コンセプトイメージ300_02.jpg 一方で、「室内環境」は建築によって自然から切り取られた人工的な領域であり、人間を内包する物理的・地理的環境であるといえます。人間を含む全ての生命活動は自然界の物質・エネルギー循環に支配されていますが、自然環境は必ずしも至適快適性を保証してくれるものではありません。人間は原始の頃からシェルターshelterとしての建築によって、自然の変動を生存可能な範囲まで減衰させることで至適快適性を手に入れ、社会的な適応を獲得してきました。しかし、人間の生活領域が拡大し、さらに室内空間における活動が長時間化・高度化することによって、室内の至適快適性の範囲は狭められ、現代建築は次第に設備技術を前提条件とするようになってしまいました。

 このように、室内気候のデザインは自発的自己矛盾を内包しているのですが、気候計画の最適プロセスに関する答えは日本の伝統的家屋の「良いうちづくり」のなかに隠されているように思います。伝統的家屋計画の前提は建築周囲の自然環境の特徴を十分理解して、調光、通風、断熱などの建築的技術で対応することですが、建築の足らざるところを道具や設備技術で補完するといった自制的な概念が不可欠だと思います。また、設備の利用にはエネルギーの消費が伴う訳ですから、建築、設備、エネルギーをバランス良く組み合わせて利用者のライフスタイルをサポートするといった態度が重要になるのです。これらのうちのいずれか一つの要素で力ずくの解決をしようとすれば、室内気候のデザインは醜悪なものとなってしまうということを忘れてはいけません。

 室内気候研究所は、建築、設備、エネルギーを有機的、総合的にデザインして、室内の温度、湿度、空気質という生活に不可欠な生活環境を研究し、より質の高い人生の場を創造していきます。
■室内気候研究所
公式ホームページ http://iwall.jp/concept.html


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