北海道は、秋本番を迎えています。

 

 

 

北海道にしては珍しく、厳しい暑さを経験した2019年の夏。

 

各地に甚大な被害をもたらした台風19号が去って、すっかり秋の気配がそこここに

 

感じられるようになってきました。

 

 

 

 

ブログでは画像の色が再現できずとても残念なのですが、木々の葉は赤や黄色に衣替えです。

 

 

 

 

自宅の庭には珍しいお客様も。近くの森に住んでいるキツツキのようです。

 

 

 

 

10月11日から14日まで、台風が接近している最中に仙台市を訪れていました。

 

大変な暴風雨で命を落とされた方、被害に遭われた方には心からお悔やみ申し上げます。

 

 

 

 

地震や台風などの災害が頻発しています。住宅内部にある健康リスクを含め、住宅に必要な

 

レジリエンスの重要性について、改めて考えさせられる今回の台風被害でした。

 

 

 

 

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「寝る子は育つ」、という変わらない事実。

 

 

 

家づくりの主人公である、家族の「子育て物語」。

 

我が子の成長と幸福を想像しながら、間取りやプランを考えるのも楽しみの一つですね。

 

 

 

 

 

そこで忘れてならないのは、人間は自然界の変化に対応しながら生きているという事実。

 

 

特に乳幼児から学童期までの間、睡眠は成長と免疫力の増強にとって欠くことのできない、

 

貴重な時間なのです。人の細胞分裂は、紫外線の影響を避けるため夜に活性化するからです。

 

もちろんヒト成長ホルモンは、就寝中に分泌されるのもこのためです。

 

 

 

 

 

 

「早寝、早起き、朝ごはん」!

 

この生活習慣を幼児期からしっかりと維持することで、子供は健康的に成長することが

 

可能になるのです。人工環境の中で暮らすことの多い、現代社会に生きる子供たち。

 

十分な睡眠を取ることのできる寝室こそ、最も大切な空間かもしれません。

 

 

 

 

 

朝目覚めたら太陽の光を浴びて、活動のスイッチを入れること!

 

子育て中は、毎日欠かさず心がけていきたいものです。

 

 

 

 

 

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「断熱」って、家のウチとソトを区別すること。

 

 

 

「断熱」という技術が普及していなかったなら、家の中の温度はほぼ外気温と同じ!

 

北海道で暮らすということ自体、本当に命がけだった時代もありました。

 

 

 

 

 

 

住宅の断熱性能基準が公表されて40年が経過しましたが、いまだに命の危険は住宅の

 

内部に取り残されたままです。入浴中に心肺停止になって緊急搬送される方の多くは、

 

断熱さえきちんと施工されていたら助かったかもしれないのです。

 

 

 

 

 

 

 

健康リスクを気にせずに、ゆっくりとバスタイムを楽しむことのできる住宅環境。

 

こんな当たり前のことすらできない住宅が、まだまだ日本にはあるようです。

 

 

 

 

 

まずは健康リスクを排除することから、家づくりをはじめませんか?

 

 

 

 

 

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「健康家づくりセミナー」に参加しました。

 

 

 

仙台市と盛岡市で開催された「健康・快適な家づくりセミナー」に参加してきました。

 

テーマは「快適な家づくりを実現するパッシブ設計」。断熱・蓄熱・遮熱技術でつくる

 

パッシブ環境と健康の関係について、一般のユーザーや建築の専門家と議論するセミナーです。

 

 

(写真)北洲ハウジングプラザ(富谷市)

 

 

主催は宮城県に活動拠点を置く(株)北洲ハウジングさん。

 

パッシブ設計技術と全館空調システムのコラボデザインの可能性について議論しました。

 

 

 

 

健康生活の基本は「栄養・睡眠・運動」ですが、人間を取り巻く室内環境、とりわけ

 

住環境が健康に及ぼす影響も見過ごすことはできません。

 

 

目には見えない熱環境や空気の質が、人間の代謝や免疫力の維持には欠かせないからです。

 

 

 

 

四季の変化を楽しみながら心豊かに暮らすために、もちろん健康は欠かせません。

 

これから住宅づくりに取り掛かろうとしているユーザさんも真剣な表情で参加されていました。

 

 

 

 

パッシブ設計の基本は、住宅を建設する敷地を隅々まで読み解くこと!

 

日射や風、気温の変動など、自然の変化を予測しながら設計を進めていくことが大切です。

 

 

 

 

 

 

豊かで実りある人生を送るために必要不可欠な、『健康で快適な家づくり』。

 

次回のセミナーでも、住宅づくりのキモをお話ししていくつもりです。

 

 

 

 

 

 

10月になってもまだまだ暑い日が続いていますが、秋はもうそこまで・・・。

 

 

 

 

 

 

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ブラックアウトから、もう1年。被災体験は活かされたか?

 

 

 

台風15号の被害を受けられ、今も不自由な暮らしを余儀なくされている方々に、

 

心からお見舞い申し上げます。

 

 

 

 

昨年9月。北海道は未曾有の台風被害に見舞われた直後に、胆振東部地震が発生。

 

 

 

最大震度7の強い揺れとともに苫東厚真発電所が運転を停止して、北海道全域が一斉に停電。

 

北海道民は、「ブラックアウト」深刻な被災状況を経験することになりました。

 

 

 

 

 

 

原因となった発電所故障の復旧には時間がかかり、暗闇の中での不安な生活が続きます。

 

携帯電話の基地局は、非常用電源が切れて電波難民が次第に続出。

 

 

テレビからの貴重な情報も、停電中では被災者に届くことはありませんでした。

 

 

 

 

 

 

数日後に一部で停電が解消された後も工場での生産が間に合わず、コンビニやスーパーの

 

店頭からは多くの商品が姿を消しました。

 

 

完全に復旧するまでの長い時間、不便な生活を余儀なくされることになります。

 

 

 

 

 

 

厳冬期の被災でなかったことが不幸中の幸いでしたが、非常用食料、防災グッズの確保や

 

被災時の便利情報など、今でも特集が組まれるほどの深刻な被害でした。

 

 

震源地では今もなお復興を待ち望みながら、避難所生活を送っている方が沢山います。

 

 

 

 

 

 

北海道での台風、震災、そして広域停電の経験は、今回共有されていたでしょうか?

 

 

千葉県や神奈川県など被災地では、台風一過の猛暑も重なって、健康状態に不安を

 

抱える人が続出しています。

 

 

 

自然災害は必ずまた襲いかかってきます。まずは身の回りの防災対策を見直しませんか?

 

 

 

 

 

北海道は本格的な秋。一年に一度の、収穫の時期を迎えています。

 

 

 

 

 

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窓を機能させるために必要な「ガラス」の性能は? その2

 

 

 

 

厳しい冬の気候だからこそ、生命力を感じる緑の植栽を楽しみたい。

 

 

 

中世のバイエルン王も、その建設を熱望したと言われるガラス温室「オランジェリー」。

 

 

素材技術の進歩によって、誰もが一年を通して緑と共に過ごし透明天蓋空間の魅力を享受

 

できる時代が、ようやく到来しました。

 

 

 

(写真)釧路市のフィッシャマンズワーフに併設されたガラス空間「EGG」

 

 

 

もちろんこの空間の主役は植物であり、人間はそこを通過するか短時間滞在するだけの存在

 

です。植生の生育条件によっては温度変化の幅に制限はあるものの、光合成に必要な日射量は

 

外界の変化をそのまま受け入れるだけでよく、積極的に調整される必要はありません。

 

 

つまり植物の健全な成長には好適な環境の生成が、ガラス温室の設計条件となります。

 

 

 

(写真)通年で植栽の魅力を感じることのできる、ガラス歩行空間

 

 

 

現代では食物の生産工場にもこの技術が生かされるようになり、知らず知らずのうちに

 

私たちの生活の中に定着するようになってきました。

 

 

いわゆる、ガラスを用いた植物のための環境技術の創生です。

 

 

 

人間の健康にとって必要な環境は、ガラス建築で創生可能なのか?

 

 

 

軸組構造の「間戸」に板ガラスを採用しようとする試みは、その発生の歴史から考えても

 

ごく自然なことでした。しかし四季の気候較差が大きな日本の気候では、透明な窓から

 

得られる開放感だけでは相殺できないほどの環境劣化が、開口部のガラスによって引き

 

起こされてしまうことも、容易に想像ができます。

 

 

 

(写真)カーテンを閉めておくことを前提にした、開口部のデザインが乱立。

 

 

 

 

ガラス被覆空間に必要なのは、断熱性能だけなのか?

 

 

開口部を断熱性能の脆弱なガラスで被覆することによって生じる寒さの室内への侵入や、

 

隙間風や結露を防止するため、建具を含めたガラスの熱性能向上に資する技術の開発が

 

多方面で図られてきたことは言及する必要もないでしょう。

 

 

 

(写真)フランクフルトの住宅展示場で常設されている、ガラス建築の例

 

 

 

 

日射調整を、ガラスの性能だけで解決するのは無理がある。

 

 

一方で、ガラス面に入射する日射量は季節変動が大きく、また室内側での日射需要量は

 

季節依存性が高いことから、断熱性能の高度化が一定の水準に到達すると日射透過量の

 

調整が新たな課題として顕在化することになりました。

 

 

深い軒の庇や外付けブラインドなどの日射調整機能を持たないガラス被覆建築では、いきおい

 

日射遮蔽性能の高いガラスを採用することになりますが、日向にいても温かく感じることの

 

できない室内環境の違和感は、静的なガラスの性能だけでは払拭することができません。

 

 

 

(写真)窓は、「ウチ」と「ソト」をつなぐ情報の結節点として機能している。

 

 

 

 

日射調整のために眺望を犠牲にするのは、窓の機能の半分を諦めることに等しい。

 

 

窓ガラスの面積が大きくても、日射調整やプライバシー確保のためにカーテンやブラインドを

 

常に閉じておく必要があるとするなら、結果として閉鎖感の強い室内環境を恒常的に創生する

 

ことになってしまいます。

 

 

 

(写真)視界を意識した現代住宅の「窓」(設計・施工:SUDOホーム)

 

 

 

プライバシーを確保しながらも窓ガラスから入射する太陽光の量を調節するための工夫が、

 

現在の建築デザインでは大変重要になっています。

 

 

京都に代表される町屋建築に見られるような坪庭のように、「ウチ」に向かって開放する

 

という伝統的な都市建築の発想を、もう一度見直してみる必要もありそうです。

 

 

 

(写真)プライバシーの確保に配慮したウチとソトをつなぐ窓

 

 

 

断熱、日射取得量の任意な調整、そしてプライバシーの確保をどう実現するのか?

 

 

 

外界と完全に隔絶される可能性のある組積造建築では、外皮に穿たれる開口部が光と空気を

 

取り入れるための大変貴重な経路であり、その拡張を希求しながら建築技術は進歩してきました。

 

 

い方で、大開口が比較的得やすい軸組工法でガラスを用いるとき、断熱性能に加えて日射や

 

プライバシー確保など、経時的に変化する住要求に対応するデザインが不可欠になります。

 

 

窓ガラスには、断熱性以外にも重要な課題がまだ残されているようです。

 

 

 

 

 

 

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窓を機能させるために必要な「ガラス」の性能は? その1

 

 

 

断熱は、省エネルギーから健康へと軸足を移しつつある。

 

 

高断熱住宅は熱的な性能重視という技術的な進化の時を超えて、

 

新たな価値の創造と評価指標の創生の時代を迎えようとしています。

 

 

現在の省エネルギー基準では、外皮性能は断熱性能の平均値で規制が行われていますが、

 

開口部、とりわけガラスが使用される「窓」機能の見直しが急務になってきました。

 

 

 

(写真)窓面積を狭小化することで、見かけの断熱性能を高めた住宅

 

 

 

今回から、窓の機能を十分に発揮させるために必要なガラスに期待される性能と、

 

生活に密着した将来像について考えてみることにしましょう。

 

 

 

ガラス建築の原点は、第1回ロンドン万国博覧会のパビリオン。

 

 

建築の「ウチ」と「ソト」をつなぐ透明な外皮「ガラス」は、1854年の第1回万国博覧会で

 

ロンドンに建設された「クリスタルパレス」で具現化され、多くの人々を魅了しました。

 

 

伝統的な組積造建築における閉鎖的な室内環境へのアンチテーゼとして、その後の建築思潮に

 

大きな影響を与えることになった「水晶宮」。

 

 

 

(写真) ドイツのバイエルン王をも魅了した「オランジェリー」

 

 

 

今ではライトアーキテクチャーの浸透とともに私たちの生活の中にしっかりと根付いた感のある

 

「ガラス建築」は、性能、表現としても飛躍的な進化と発展を遂げて来ました。

 

 

 

(写真)金沢21世紀美術館の、ガラスのファッサード

 

 

 

一方、伝統的な建築手法を積極的に見直す事で、気候や風土と共生しようとする建築運動も

 

世界的に幅広く支持され、外皮が持つべき機能について今も議論が続いています。

 

 

いわゆる「リージョナリズム」と言われる建築運動ですね。

 

 

 

(写真)沖縄県立美術大学の環境ファッサード

 

 

 

現代建築では、室内と外界とをつなぐ開口部「マド」が重要な役割を!

 

 

外皮、とりわけ「マド」に要求される機能は下図のように定義することができるのですが、

 

常に変化する外界の環境要因と住要求に対して、柔軟に対応可能な開口部のデザインは、

 

快適で健康的な室内環境を創生するという観点から、重要な鍵を握る技術と言えそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

建築の構造と不可分な「開口部」のデザインと「マド」の意味。

 

 

自然に対して開放的な日本の伝統的建築では、柱と柱の間をどのように閉鎖するかという

 

課題を解決するために様々な手法が開発されてきました。いわゆる「間戸」の開発です。

 

 

外界気候の変化を享受しながら、建築外皮を柔軟に変更することで室内環境を創生

 

しようとする建築行動は、世界に類を見ないかもしれません。

 

 

 

(写真)開放的な室内環境をつくる、伝統的な日本建築の「間戸」

 

 

 

でも柱間の建具を季節とともに交換して暑さや寒さ備え、雨戸で風雨に対応するのは、手間も

 

かかりますし、何より建具を収納するためのスペースが必要になります。

 

 

 

(写真) 岡山城後楽園の能舞台

 

 

 

敷地面積が限られる現在の住宅事情を考えると、柱間の素材を変更するという伝統的な

 

季節への対応手法が支持されなかったのも、致し方ないことなのかもしれません。
 

 

 

開口部を穿つことに先端を結集してきた「組積造」建築の進化。

 

 

軸組工法では柱間を塞ぐことで変更できた「マド」のデザインですが、組積造工法では

 

構造的な問題から、随意に開口部を大きくすることは困難な問題でした。

 

 

 

(写真)ハイデルベルク城の城塞に穿たれた窓

 

 

 

内部に光と空気を導いてくれる開口部を、少しでも大きく空けたいという欲求は、

 

古来から建築技術者の目標とされてきたことは想像に難くありません。

 

 

 

(写真)神の象徴である光を取り入れる、パンテオンのドームの開口

 

 

 

「マド」のデザインに内包された、二つの系譜。

 

 

それでは軸組工法を基礎として発展してきた住宅建築の「間戸」には、将来的にどのような

 

要求が予測され、どのような機能が必要になるのでしょうか?

 

 

 

(写真)断熱改修を施した集合住宅の外観(ドイツ)

 

 

 

時間とともに変化する外界環境と住要求に柔軟に対応することが可能な、未来の「間戸」に

 

ついて、次回以降も考えていきたいと思います。

 

 

 

 

 

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お盆を過ぎましたが、実験農園はまだ収穫期です。

 

 

今年の北海道はとても涼しい日々が続きましたが、7月下旬から本州並みの猛暑。

 

おかげさまで実験農場の野菜たちも、いつもより遅い収穫期を迎えました。

 

 

 

 

先日枝豆を初収穫してみましたが、甘みもあってとっても美味でした。

 

植え付け時期の遅かった枝豆君たちも、雨があがったら収穫してみましょう。

 

 

 

 

毎朝、食卓に新鮮な有機野菜が並ぶのも、あとわずかなのかもしれません。

 

当たり前の毎日に感謝しながら、環境と成長の観察を継続していきます。

 

 

 

 

台風一過のある日、畑で見慣れない足跡を発見しました。

 

赤ちゃんの手のひらほどもある、五本指の足跡!びっくりです。

 

 

 

 

札幌市や北広島市では、ヒグマの目撃が続いていて、野生と人間の生活領域がどんどん

 

接近していることを実感しています。田畑などの緩衝地域が減少しているんですね。

 

 

おそらくアライグマの足跡かと思いますが、放棄されたペットの野生化も気になります。

 

 

 

 

 

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台風10号が通過して、また猛暑に!

 

 

長引くきびしい残暑、お見舞い申しあげます。

 

 

先週は北海道にも大型の台風10号が接近して、大変な強風と豪雨に見舞われました。

 

皆様の地方はいかがでしたでしたか? 被害はありませんでしたでしょうか?

 

 

 

最近我が家の近くに、野生動物?または、野生化した動物が出没するようになりました。

 

 

 

 

 

 

台風一過の実験農場に残された足跡です。

 

赤ちゃんの手のヒラほどもある大きさで、はっきり五本指!

 

どうやら野生化したアライグマの仲間ではないかと思います。

 

 

 

 

 

札幌市の南区では住宅街にヒグマが出没して、人間とコンタクトしないかヒヤヒヤしました。

 

野生動物と触れ合う機会が極端に少なくなった人間社会ですが、ペットの管理にも課題が。

 

 

人間と環境との関わりについて、色々な事を考えさせられる実りの秋です。

 

 

 

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Lesson 50 汚れた空気は希釈するか、置き換えるか?

 

 

 

(写真)新鮮空気を供給するために設置された、休憩スペースの巨大なダクト。

 

 

 

汚れた空気を屋外に排出するためには、二つの換気手法があります。

 

 

一つめ方法は汚染物質で質が低下した室内の空気を、外部から取り入れた新鮮空気と混合

 

して希釈することで、汚染濃度を低減しようとする考え方です。

 

一般にこの換気方法を「混合換気」と呼んでいます。

 

 

(写真)大空間では、冷暖房と換気を同じシステムで行うことが多い。

 

 

 

でも、いくら導入する新鮮空気量を増やしたとしても汚染物質の濃度はゼロにはなりません。

 

あくまで限りなくゼロに近く低減するだけで、汚染は無くならないということですね。

 

 

 

汚染された空気と新鮮空気を、置き換えるという考え方。

 

 

 

積雪寒冷地である北海道では床下空間に新鮮空気を直接屋外から取り込み、汚染した空気を

 

居住空間の上部から電動ファンで屋外へと排出する「置換換気」システムが広く採用される

 

ようになってきました。

 

 

 

(写真)「床下集中換気システム」を採用した住宅のリビング(設計・施工:武部建設)

 

 

 

換気によって居室の温熱的快適性が低下するという「第3種換気」の欠点を解決するために

 

考案されたのが、「床下集中換気システム」です。

 

 

 

(写真)床面に設置された換気用のスリット(設計・施工:り・ぷらんにんぐ)

 

 

 

床下放熱器の放熱量を調整すれば、置換換気と同時に室内の暖房も可能になり一石二鳥です。

 

 

 

(写真)床下に設置された、外気を予熱するための放熱器

 

 

 

「混合換気」では空調用の送風量と必要換気量に10〜20倍程度の大きな差異があります。

 

「床下集中換気システム」では必要換気量と床下温度の関係から暖房量を求めることができ、

 

自然対流を利用した送風と暖房が可能になるため空調の搬送動力が不要になります。

 

 

 

(写真)床下集中換気で快適性を高めたリビング(設計・施工:北央建設)

 

 

 

つまり室内で風を感じることのない快適な暖房環境と、新鮮空気に満たされた居住域を

 

同時に生成することが可能になるわけです。

 

床下空間を衛生的に維持する必要はありますが、寒冷地の空調方式としては魅力が

 

ありそうですね。

 

 

 

 

 

■本ブログは抄録版です。

記事原稿の全文と詳細は、公式HPをご覧ください。

 

 

「健康のための室内気候講座」: http://iwall.jp/column.html

 

 

 

 

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