Lesson 20 「気密」が必要な本当の理由は?

北海道に開放型住居を立てて暮らすと、どうなるのでしょう?

 

明治期の北海道には開拓使が置かれ、屯田兵制度が制定されました。北海道の開拓と警備を担う人々が屯田兵に志願し移住することになります。彼らの住居は復元され現在も後世にその姿を伝えていますが、下見板張りの外壁は冬でも外気の侵入を無防備に促し、囲炉裏の火を生活の中心に据えつつ凍えるような環境の中で春の到来を待ちわびていた姿は容易に想像することがでそうです。

 

一方、先住民族であるアイヌの人々の住宅は「チセ」と呼ばれますが、萱や笹で拭かれた屋根、壁の空気密閉性能は板張りよりもかなり高く、必要換気量は室内で燃焼させる薪の量に多く依存しています。屋根に積もった雪が解けない程度に薪を燃やし土間を温めることで、厳寒期でも生存できる環境を創生することが可能でした。古より寒冷地に住む賢人たちの暮らしの知恵です。

 

 

気密化の技術が、壁体内結露による被害を防止した。

 

住宅の気密化が叫ばれるようになったのは比較的新しく、断熱強化を推進していく過程で技術開発が行われました。不幸にも、断熱強化の過程で断熱層内の結露問題が顕在化し、その対処法として防湿層の施工が推奨されることになり、結果として気密化が推進されました。

 

 

「気密」でなければ「計画換気」は実現できない。

 

さらに重要なことは気密化で換気を計画的に実施することが可能になるという視点です。どこから、どの程度の新鮮空気を室内に導入し、汚染された空気をどこから排出するのか。計画換気は室内の空気質を維持し健康で衛生的な環境をつくるばかりでなく、温熱的な快適性を高めることに大きく貢献しています。計画換気は隙間だらけの住宅では実現することができません。法的に義務付けられている換気の技術的基礎は、気密技術に依拠していると言えるのです。

 

 

■記事原稿の全文と詳細は、公式HPをご覧ください。

健康のための室内気候講座: http://iwall.jp/kenkou.html

 

☆室内気候研究所

公式HP http://iwall.jp/


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