消えたオーバーツーリズムと、インフルエンザ感染。
大変残念なことですが、新型コロナウィルスの感染拡大に歯止めがかからず、
全世界の累計死者数が100万人に達しようとしています。
(出典)https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/coronavirus-world-map/
日本でも1400人あまりの尊い命が奪われる事態となりましたが、他の地域と比較して
死亡率が極めて低く、対策との因果関係に注目が集まっています。
消えたオーバーツーリズムと、病院の待ち時間。
昨年まで年間4,000万人に迫る勢いだった訪日観光客数ですが、コロナ禍の影響で
街では外国人観光客の姿を全く見かけなくなりました。
全国の有名観光地では生活文化の違いを背景とした軋みが拡散して、オーバーツーリズム
が危惧されるほど社会問題となっていたのも、ずいぶん昔のような気がします。
(写真)閑散とした、連休初日の成田空港第1ターミナル。
自粛生活の影響は、病院の待ち時間にも現れています。診療時間に対して待合での
待機時間の長さが日本の医療の大きな課題の一つとなっていましたが、院内での感染を
避けるために受診を控える傾向が定着して、自然と待機時間が短縮されたのもニューノーマル
の特徴の一つでしょう。
インフルエンザの患者は、どうして1000分の1に。
2020年9月7日から9月13日までの一週間で確認されたインフルエンザの感染者数は4人。
昨年同時期の感染者数は5,738人でしたので、インフルエンザの患者数は激減していること
が明らかになりました。
(出典)https://www.sankeibiz.jp/econome/news/200923/ecb2009231330001-n1.htm
これから冬場のインフルエンザシーズン本番を迎えるにあたって、コロナ対策とインフルエンザ
感染者数減少の因果関係を、エビデンスを持って解明していきたいところです。
従来の生活を見直して、新たな日常を作り出す好機に。
世界的なパンデミックを引き起こす感染症は、今世紀に入って4回目となります。
幸いなことに、SARS-CoV-2まで感染拡大を経験してこなかった日本ですが、
この経験をこれまでの生活を見直していく契機としたいものです。
(写真)抗ウィルス・調湿性能を具有する、新規建材開発の様子。
1日も早く普通の日常が取り戻せるよう、パッシブ環境設計の観点からのアプローチにも
新たな感染対策の期待が高まっています。
■室内気候研究所
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- 2020.09.24 Thursday
- 健康のための室内気候講座
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