ニューノーマルは、当たり前が優先される生活か。
新型コロナウィルスの感染拡大を防止するために、政府が示した「新しい生活様式」
いわゆる「ニューノーマル」。密閉、密集、密接の「三蜜」回避や、ソーシャル・ディス
タンスの確保は、私たちの日常生活の中でも強く意識されるようになってきましたね。
(写真)ソーシャルディスタンスを確保した、座席間間隔が常識に。
ニューノーマルは、当たり前が優先される生活様式かもしれない。
もともと経済用語だった「ニューノーマル」ですが、新型コロナウィルス感染症の拡大
という大災厄を経験した我々の生活様式が変革し、さらに常態へと遷移していく現象、
という意味で使われているようです。
(写真)マスク着用は、公衆エチケットの必須条件になりました。
日本人のマスク好きは、来日観光客から揶揄されることも多かったのですが、
これも遠い昔の出来事のように感じられます。フランスでは、マスク着用の義務化に
対する抗議活動が起きていますが、マスク着用習慣が新しい生活習慣として世界的に定着
してきたように思います。
密閉を避け、窓開け換気も行われる時代に。
高断熱・高気密住宅の普及の前提として、2003年に義務化された24時間換気システム
ですが、その必要性を改めて知らせてくれたのもSARS-CoV-2でした。
注目しなくてはいけないのは、換気量の最低基準です。
(写真)ダクトで新鮮空気を各室に送る、熱交換換気システム。
マンションや戸建て住宅では、部屋の中の空気を2時間かけて入れ替えるのが現行の
最低基準量なのですが、ウィルスの飛沫感染を防止するにはこの量が不十分かもしれない
と考えられるようになってきたのです。
もちろん学校の教室や講堂などの大空間、飲食店など大勢の人が密集する空間では、
ウィルスの濃度を下げるために換気設備に加えて、窓を開けて換気を促進することが
推奨されています。
(写真)窓を開放して生活するには、ウチとソトの関係をしっかり整理する必要がある。
飛行機の中の空気は、意外にキレイだった件。
窓を開けて換気することのできない密閉空間の代表選手が、航空機のキャビンでしょう。
飛行機に搭乗すると、機内アナウンスで十分な換気量が確保されている事を知らせて
くれるようになりました。
(写真)新鮮な空気で、3分に一回空気が入れ替わる航空機のキャビン。
一般的な旅客機は、上空のきれいな空気を大量に取りこみ、約3分で機内の空気がすべて
入れ替わります。 航空機の換気回数は、住宅の40倍。
飛行機に乗ったら空調ノズルを自分に向けて、新鮮な空気が自分の周囲を常に流れるように
調節して、飛沫感染を予防するよう自己防衛しています。
■室内気候研究所
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- 2020.09.12 Saturday
- 健康のための室内気候講座
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