「蓄熱建材」は、「調湿建材」にもなれる!

 

 

 

高断熱化を進めていくと、太陽光や夜間の冷涼な外気が持つ「パッシブ・エネルギー」を

 

「蓄熱」して利用することが可能になることは先回お話ししました。

 

 

今回は「蓄熱」には欠かせない潜熱蓄熱建材が持つ「調湿」性能について議論します。

 

 

 

(写真)「調湿」効果を持った「蓄熱建材」の施工風景

 

 

 

珪藻土などの調湿性能がある天然素材を調合した「蓄熱建材」の中には、「調湿」の

 

効果を併せ持つ優れものがあります。

 

 

室内側の壁や天井表面にこの建材を施工すると安定した室温が得られるばかりでなく、

 

夏はサラサラ、冬はウルウルの天然の「調湿効果」が得られるのです。

 

 

 

 

 

 

 

実験室での調湿性能試験をわかりやすく可視化するために、仕上げの異なる小型の箱を

 

二つ用意して、内装材の調湿効果を確認することにしました。

 

 

 

(写真)ビニールクロスを比較対象にした「調湿建材」の性能評価

 

 

 

 

ビニールクロスと「調湿建材」を各々内表面に施工した試験箱の中に、コップに入れたお湯を

 

静置して相対湿度の変化の様子を比較して下の図に示しました。

 

 

 

 

 

 

水分の透過性が低い塩化ビニールシート(ビニールクロス)の箱は、お湯を置いた直後から

 

急激に相対湿度が上昇し、前面のパネルには結露が生じてしまいました。

 

 

一方「調湿建材」を施工すると、水蒸気は壁に吸収され快適範囲を自動的に維持します。

 

 

 

(写真)「プレミアム・パッシブハウス」に施工された「蓄熱・調湿」壁材

 

 

 

もちろん実際の住宅にこの建材を施工した時にも、同様の効果が得られることが実証試験の

 

結果からも明らかになっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

炊事や入浴、洗濯物の乾燥など生活で生じた水蒸気は「蓄熱建材」に吸収され、相対湿度が

 

低下してきたときには室内へと再放散されます。

 

 

自然の力で、室内の水蒸気を「呼吸」してくれる建材と言えるかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

結露やカビの原因にもなる相対湿度の上昇を、人間の健康にとって最適な状態に保って

 

くれる「調湿建材」のパッシブ調湿効果が注目されています。

 

 

 

 

 

 

 

■室内気候研究所

公式HP : http://iwall.jp/

Twitter:  https://twitter.com/i_wall_

 

        

 

 

 

 

 

 


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