Lesson 49 新鮮な空気は、どこから供給されるているのか?

 

 

 

 

空調用ダクトも、建築に溶け込みながら進化し続けています。

 

 

空港ターミナルや体育館、工場といった巨大な空間では空調機で温湿度や清浄度を調整

 

した空気を効率よく分配して快適な室内環境を創生するために、複雑なダクト網が

 

利用されてきました。一般的にはメッキ鋼板が、材料として利用されています。

 

 

 

(写真)プラハ国際空港の天井付近に、露出して設置されたダクト網

 

 

 

一方「オープンエアダクト」とは、管状ではなく内部がむき出しの送風ダクトのことで、

 

関西国際空港国際線出発ロビーではテフロン製の白い帆布が19本も設置されています。

 

 

(写真)関西国際空港 国際線出発ロビーの「オープンダクト」

 

 

 

吹き出し口から空間へと供給された空気は付着噴流となって帆に沿って流れ、フロア内の

 

すみずみまで、まんべんなく調整された空気が行き渡るように工夫されているのです。

 

 

 

(写真)空調の吹き出し口と「オープンダクト」の配置の様子

 

 

 

ここでは新鮮空気を届けるという役割の他に、空港を設計したイタリアの建築家レンゾ・

 

ピアノが起想した「障子のような影のできないソフトな照明」も同時に実現しています。

 

 

 

(写真)間接照明の役割も果たしている、関西国際空港のオープンダクト

 

 

目立たぬところで、快適と健康を支えてくれる空調設備のデザイン。

 

 

空気の質は命にかかわる重大事なのに、ほとんど顧みられることもない空調設備。

 

でも、無意識でいられることの幸福を、現代だから享受できるのかもしれません。

 

 

 

(写真)ホテルのロビーの床に設置された、空調の吹き出し口

 

 

私達の生活を常に見守ってくれている生命維持装置は、空間のどこに隠れているのか?

 

 

(写真)「せんだいメディアテーク」の空調吹き出し口

 

 

 

建築デザインを探索する時の楽しみが、また一つ増えそうです。

 

 

 

 

■室内気候研究所

公式HP : http://iwall.jp/

Twitter:  https://twitter.com/i_wall_

 

        

 

 

 

 


コメント
コメントする








   

calendar

S M T W T F S
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031
<< August 2019 >>

e-プラスター

blog_image blog_image blog_image

selected entries

categories

archives

links

profile

書いた記事数:315 最後に更新した日:2019/07/21

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM