北海道のハウス園芸農業に貢献できるか、いよいよ研究開始です!

 

 

 

既報のように、昨年度は北海道職能大 三浦研究室の皆さんと「無暖房・無冷房温室」

 

いわゆる「パッシブ温室」の研究を実施しましたが、端緒研究の成果を取りまとめて

 

日本建築学会の学術講演会で発表することになりました。

 

 

 

 

 

 

本年度取り上げた一つ目の新規技術は、印加電圧の強弱によって日射遮蔽度を変化させる

 

ことができる可変透過型のフィルムの活用です。

 

 

 

<写真>印加電圧を加えないと、不透明な状態になる

 

 

 

ラボで実施した日射の遮蔽性能や可視光透過性の評価実験などから、温室の環境調整に

 

十分利用可能であることがわかり、実用技術への応用可能性も高いことがわかりました。

 

 

 

<写真>電圧を印加して、ほぼ透明になった遮光フィルム

 

 

 

熱需要に合わせて遮蔽度を調整できるフィルムと、新開発の潜熱蓄熱床材を併用することで、

 

温室の環境をパッシブに調整できる温室の開発を目指して研究を開始しました。

 

 

住宅に付設した温室にこのシステムを採用した場合の環境を非定常の数値計算で検証すると、

 

「無暖房・無冷房」で年間の温度を18℃〜30℃に維持可能であることがわかりました。

 

 

 

<写真> 研究発表会で展示した、無暖房・無冷房温室のプロトタイプモデル

 

 

 

健康で知的生産性の高い「テレワーク向け住宅」を構築するために、住宅付設空間としての

 

温室開発は今年も研究を継続する予定ですが、やはり気になるのが北海道の基幹産業である

 

農業への適用可能性です。

 

 

 

協業している企業様からのご紹介で、早速豊浦町にあるイチゴ農家さんを訪ねてみました。

 

 

<写真>イチゴ栽培用のビニールハウスの外観

 

 

農場主さんは、異業種から参入された北海道で農業を始めて2年目の意欲的な人物です。

 

 

<写真> 路地植えのイチゴハウスの内観

 

 

 

温室では昨年の8月に定植された北海道限定品種「ケンタロウ」の苗が、元気に成長中でした。

 

食味も抜群で大変人気の品種なのですが、生産数量が少なく品薄で希少品なのだそうです。

 

 

<写真> イチゴの花で蜜を集めるセイヨウミツバチ

 

 

 

お伺いした日は5月の出荷開始に向けて、セイヨウミツバチでの受粉が真っ盛りでした。

 

 

美味しいイチゴの収量アップと品質向上。そして何より無農薬のオーガニック農法を

 

パッシブ技術で実現するという壮大な課題に、チャレンジしようと決意しました。

 

 

今後、当ブログでも経過を報告いたしますので、応援よろしくお願いします!

 

 

 

 

 

■室内気候研究所

公式HP : http://iwall.jp/

Twitter:  https://twitter.com/i_wall_

 

        

 

 

 

 

 

 


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