Lesson 44 #住宅 の #健康リスク には、#地域間格差 が存在する?

 

 

 

 

今回は冬季の4大疾病による死亡率の地域間格差に関する研究成果をもとに、温熱環境と

 

健康リスクとの関係について再考してみたいと思います。

 

 

室温が16℃以下で、呼吸器疾患のリスクが高い地域は「西日本」に多い。

 

冬季に死亡率が上昇する心疾患、脳血管疾患、呼吸器疾患は冬の三大疾患としてよく知られ

 

ています。これらに加えて急激な血圧変動に起因すると考えられる二次的な死亡原因として、

 

溺死・溺水が挙げられます。

 

 

 

 

これら4大疾患による冬季死亡率の地域間格差を、既往の研究成果をもとにグラフ化して

 

示してみました。寒冷地である北海道の厳寒期死亡率を基準にすると、比較的温暖と言われる

 

地域の死亡率が非常に高いことがわかります。

 

 

特に呼吸器疾患による死亡率は地域格差が大きく、近畿、北陸及び四国の死亡率は北海道の

 

5倍を超過しています。英国保健省の環境基準では「呼吸器疾患に影響の出る室温」を16℃

 

と規定していますので、これらに地域では冬季間の室温が16℃以上に維持できていない

 

可能性がありそうです。

 

 

CPA発症リスクを放置して、住宅の「安全性確保」はできるか?

 

下に住宅のウエルネスの構造を再掲してみました。これまで災害の発生時でも人命を

 

守るために最低限必要な性能を「安全性の確保」と定義して議論を進めてきましたが、

 

重大な健康被害のリスクを低減するための環境保持は「健康・快適」の創出と同次元で

 

議論しても良いのでしょうか?

 

 

 

 

冬型の心肺停止事故が、北海道よりも温暖地で多発する理由は?

 

以下に心肺停止状態で緊急搬送された高齢者数の、単位人口当たりの比率に関する研究成果を

 

都道府県ごとに示して比較しました。

 

 

室温が12℃を下回ると心疾患リスクは高まることを合わせて考えれば、CPA発生件数が高い

 

地域では室温が12℃よりも低下する時間帯があるか、寒い場所が住宅内に存在していることに

 

起因していることが容易に予見されるのです。

 

 

 

 

健康リスクの排除は、幸福な人生にとって不可欠な条件ではないのか?

 

健康寿命を延ばすために適度な運動を励行し、摂取する食物を吟味して選択している人は

 

少なくありません。しかし、室内環境が原因となる健康リスクの高い住宅に暮らす限り、

 

いつ重大疾病を発症してもおかしくはないのです。

 

 

  

 

 

 

断熱性能は「省エネ基準」から「健康基準」へと、評価指針を転換しませんか?

 

住宅のウエルネス向上は、社会保障費を不必要に増大させてしまう可能性もある

 

「冬型の健康リスクを住宅から排除する」ことから始めたいものです。

 

 

 

■本ブログは抄録版です。

記事原稿の全文と詳細は、公式HPをご覧ください。

 

「健康のための室内気候講座」: http://iwall.jp/column.html

 

 

【Good Design  Award 2018受賞】

 

■室内気候研究所

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