Lesson 43 災害時でも、人命を守る住宅に必要なものは? #健康 #住宅

 

 

 

台風や集中豪雨による大規模な災害が頻発した、2018年の日本列島。

 

北海道でも観測史上最大となる大地震で土砂災害や地盤の液状化が起き、尊い人命や貴重な

 

財産が失われました。さらにブラックアウトによる広域停電が発生して被害は拡大し、

 

基幹産業を含む生活全般に深い傷跡を残しました。

 

今回は災害発生時に建築に期待される機能ついて議論してみたいと思います。

 

 

 

 

全ての人が幸福を追求できる住宅を、どう「ツクル」か?

 

ウェルネス(wellness)には種々の定義があるようですが概ね「健康であることを基盤とした

 

人生の幸福最大化に関わる希求」という解釈がもっぱらかと思います。

 

 

病気(illness)ではない状況としての健康(health)とは一線を画す概念で、住宅建築に対して

 

新しい道標を指し示すものと言えるでしょう。

 

 

前述したようにウェルネスを下支えしている機能が「安全性の確保(Resilience)」である

 

とすると「建築が原因の病気や怪我を防ぐ」という全ての機能は、ここに包含されるべきだと

 

考えられます。

 

 

 

 

 

もしも厳冬期にブラックアウトが起きて、暖房が使えななくなったら!

 

災害大国日本では、地震による二次的な被害を可能な限り抑制するためにも、深刻な事態を

 

想定した備えが常に必要になります。ここでは、住宅の安全性を担保してくれる「断熱」の

 

役割を、簡単な計算を使って考えてみましょう。

 

 

 

危機的な状況を緩和するために必要な、住宅の断熱性能とは?

 

2018年9月の北海道大地震では広域停電の解消までに3日を要しましたが、厳冬期にブラック

 

アウトが起きて暖房できなかったとしたら、住宅の室温はどのくらいまで低下してしまうの

 

でしょうか? そして、被災者の健康への影響は?

 

 

 

 

無断熱住宅では、暖房しないと初秋でも呼吸器疾患のリスクが高まる。

 

英国保健省の指針によれば、室温が16℃を下回ると呼吸器疾患に影響が出始めるとされて

 

います。無断熱の住宅で室温が16℃まで冷え込むのは、平均外気温13℃の日に相当します。

 

日較差が10℃だとすると最低気温が8℃、最高気温が18℃の日です。驚くべきことに無断熱

 

住宅ではまだ初秋の外気温でも、暖房をしなければ呼吸器疾患に影響を与える可能性がある

 

ということです。

 

 

 

断熱改修を急いで、環境弱者を死亡リスクから救い出そう!

 

災害時に過酷環境が生じた場合、一番初めに健康被害が及ぶのは、ご長寿さんや乳幼児など、

 

いわゆる「環境弱者」です。全国には2,500万戸にも及ぶ無断熱住宅が存在し、そこでは

 

日々の生活が営まれています。建築の専門家は寒冷による健康リスクに対応するためにも、

 

住宅や避難場所の断熱改修の普及に早急に取り組まなくてはいけないのです。

 

 

 

 

 

■本ブログは抄録版です。

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