革新的な窓システムは、ZEHの普及に貢献できるか?

 

 

以前にも述べましたが「まど」は外界と室内環境をつなぐ「情報のフィルター」の役割を

 

担っています。「まど」は生活に必要な外界の情報を、必要な量だけ透過することで、

 

室内に良質な刺激を与えてくれるシステムなのです。

 

 

 

建築は「フィルター」と「シェルター」という異なる機能で構成される。

 

壁や床、屋根などの建築躯体が、外界の変化を遮断して安心感を醸成する「シェルター」

 

の役割を担っているのとは好対照です。

 

 

 

 

室内に自然な光や風などの変化を取り込み、時間の流れや外界の変化を知らせてくれるのは

 

「まど」の大切な機能の一つです。また、視線や眺望を得ることで自然や周囲環境と

 

「ツナガル」ことができるのも「まど」のおかげでしょう。

 

 

発電所の管制室や地下鉄の運転席など「シェルター」の中での生活を想像してみてください。

 

自然と完全に隔絶された環境の中で緊張を強いられることは、過大なストレスを生みます。

 

 

 

革新的な「窓システム」の研究開発が、産学連携で実施されています。

 

少子高齢化やテレワークの普及による働き方の多様化といった社会的な背景を受けて、健康

 

・快適で知的生産性の高い「ウェルネス住宅」づくりに資する革新的な窓システムの開発を

 

目的とした産学連携研究が、北海道職業能力開発大学校で開始されました。

 

 

(写真)ガラスの性能評価試験の様子(北海道職能大)

 

 

窓の性能には貫流する熱量を抑制する断熱性能の他に、日射熱取得率や可視光透過率などを

 

最適化することが求められます。特に寒冷地におけるパッシブ住宅の普及には断熱性と日射

 

取得率が高い高性能ガラスの開発が喫緊の課題となっています。

 

 

     

(写真)電圧で透過性が変化する調光フィルムの例

 

 

また、日射熱取得や連続する居間空間の環境改善のために付設される「グリーンハウス」

 

などのガラス付設空間では、日射による夏場の過昇温が課題と指摘されています。これらの

 

空間では維持管理の問題から、カーテンやブラインドなどの調光システムが使用できない

 

ことも予見されます。

 

北海道職能大では、高性能ガラスと調光性能を有したフィルムを組み合わせて設置することで、

 

眺望や日射受熱量をアクティブにコントロールできる新規の窓システムを目指した研究が

 

行われています。

 

 

 

眺望をアクティブにコントロールして、「ツナガル」家づくりを。

 

ZEHの普及に伴って、減り続けてている開口部の面積。そして、外界の刺激を取り入れ

 

ながら、精神的な活動を豊かにしていきたいという住要求の高まり。

 

 

伝統的な住文化を未来へと継承してくれる革新的な窓システム技術が、これら問題に

 

解決を与えてくれる日も近いのかもしれません。

 

 

(写真)開放感に溢れたテラスを囲んで「ツナガル内外の空間」(SUDOホーム)

 

 

(写真)スマート調光ガラス 「HALIO」(AGC Studio)

 

[HALIO] 公式HP: https://premium.ipros.jp/agc_asahi/catalog/detail/394058/

 

 

 

 

☆室内気候研究所

公式HP : http://iwall.jp/

Twitter: 室内気候研究所

 


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