Lesson 36 「乾燥」が引き起こす疾患やアレルギー。

 

空気の乾燥によって、人間の防御機能が低下する。

 

室内の相対湿度が低下すると、呼吸器官の粘膜が乾燥してしまいます。

粘膜は人体を感染から防御する機能を持っていますので、乾燥によって風邪の原因菌やインフルエンザなどのウィルスが体内に入りやすくなるのです。つまり室内の乾燥によって、呼吸器疾患への感染リスクが高まるということです。

 

冬に風邪やインフルエンザが流行するのは病原菌が冬に増えるだけでなく、空気の乾燥によって人間の防御機能が落ちることも要因の1つと言えそうです。

上図は北海道の住宅における冬季居住環境の実測調査の結果を示しています。

暖房によって室内の温度は健康領域に維持されているものの、相対湿度は快適範囲の下限である40%以下に。

室内の乾燥が進む「過乾燥」が生じていることがわかります。

北海道の住宅は断熱技術の発達でヒートショックの予防は万全でも、乾燥による健康被害への対策は十分とはいえないようです。

 

インフルエンザ・ウイルスが弱体化する環境は?

 

全米空調学会 ASHRAEは「室内有害物質と相対湿度の相関」(図3)をTransaction(1985)に掲載しました。相対湿度を40~60%に保つ事でウイルスなどへの感染やゼンソクの予防、カビの発生抑止などができるという画期的な知見です。

現在でも湿度管理の重要性とその効果を定量的に示した情報として、また環境維持の指針としてこの図が世界的に活用されています。

 

室内が「乾燥」してしまう原因と、その対策は?

 

室内空気の湿度管理の重要性を、健康と快適という側面から考察してきました。

それでは住宅内の乾燥を予防する対策について議論していきましょう。

 

普及が進む高断熱住宅では壁体内の結露を防止するために、防湿層を断熱材の室内側に施工することが推奨されています。

また、建築の内装仕上げには防湿製の高いビニールクロスが用いられており、室内で発生した水蒸気はほぼ全量が換気によって屋外へと排出されます。

 

 

室内の湿度調節は、まず断熱性能を高め室内側の表面温度が露点以下になることを防ぐことから始めましょう。

また連続暖房によって室温の過度な変化を抑制することも重要になります。

 

次に室内の仕上げ材には調湿性能の高い建材を使用することです。

生活で発生した水蒸気を建材の内部に保持させて、換気による水蒸気の排出を抑制しましょう。

 

■本ブログは抄録版です。

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