Lesson 31 「不快でない」ということの価値。

 

「不快さ」とは何か?

 

人間の五感は生存の危機を自らに知らせるために存在し、そして発達してきました。冬の寒さは「寒いと感じている自分が存在している」という警鐘であり、このままその状態を放置すれば、体温が低下して死に至る可能性があることを示唆してくれているのです。同時に「寒さ」は「不快である」という感覚に直結しており、不快感の生起する環境条件には個人差がほとんどありません。

 

「不快さ」をそのままにしておくことの危険。

 

「不快」だと感じる空間をそのまま放置することは、住宅に存在する危険因子をそのまま放っておくということに他なりません。頻度は低いものの、たまに爆発して怪我を負う可能性のある炊飯器でご飯を炊く人はいないでしょう。今や交通事故死者よりも多くなったといわれる家庭内での溺死者数。住宅にある「不快さ」は、健康被害をもたらす直接的な原因ともなり得ます。

 

   

 

体内の温度分布(室温20℃、35℃の場合)

 

脳の温度が低下しそうになると抹消血流は抑制され、手足の温度が低下する。

脳は自分の生存のために、手足を簡単に切り捨てる!

 

「不快でない」ことは空間づくりの前提条件です。

 

自然の脅威から身を守り、安全と健康を担保してくれる住宅。

 

健康にとって危険がある「不快な家」を豪奢に飾り立てても意味はありません。家族が安心して暮らすことができる家。創造的な活動がしたくなる家。ストレスがたまらず、集中力を維持できる家。団欒を楽しみゆっくりと休息できる家。

「快適な家」をつくることは危険がないという幸せを獲得するという、必要最低限の欲求に応えることに過ぎないのではないでしょうか。

 

「快適」とは「不快でない」という意味に過ぎず、全部が解決されたとしても到達点はゼロなのですから。

 

今年も一年間、大変お世話になりました。

読者の皆様が幸せな新年を迎えられることを、心からお祈り申し上げます。

 

■本ブログは抄録版です。

記事原稿の全文と詳細は、公式HPをご覧ください。

 

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