「SORA no MACHI」訪問記を、加筆してHPに公開しました。

 

このブログでも紹介した野田市にある分譲住宅街区「SORA no MACHI」訪問記を加筆して、HPのニュースとして公開しました。

 

 

プライベートな空間、ウチ・ソト空間と近隣・街区さらには都市環境へと連続して機能する街区の新たな設計コンセプト。

 

 

ブログでは語りつくせなかった「SORA no MACHI」街区の魅力を、独断と偏見を交えながら公開しています。下記のアドレスからアクセスして、ご高覧いただければと思います。

 

 

☆室内気候研究所

公式HP : http://iwall.jp/

Twitter: 室内気候研究所


「SORA no MACHI」を見学しました。

 

千葉県野田市にオープンした「SORA no MACHI」分譲住宅街区を見学してきました。

外構工事と内装の仕上げが同時に進行するオープン間近の時期で、いよいよ工事も最終盤です。

 

「SORA no MACHI」は外構に使用する材料や屋根勾配、住戸の配置や通路をあらかじめ一人の建築デザイナーが設計を担当。

 

デザイン要素を規制された中でどれだけ建築意匠を熟成させることができるのか、という意欲的なチャレンジを設計目標とした街区です。注文住宅を前提とした街区ではなし得ない、先進的な試みとなりました。参加したのは開発会社と地域の工務店3社のグループです。

 

 

外構を印象的にカタチ・ヅクルのは鹿児島県屋久島で産出された屋久杉です。

内包する樹脂が多い屋久杉は耐候性が非常に高く、街区の全住戸でデッキの材料や外装材として使用されています。

 

 

パーゴラテラスと付帯する板塀。プライバシーを守りながら地域と、さらに周辺環境との連携しながら融合していくことをテーマとした設計となりました。材料の寸法や施工法にも細心の注意を払いながら、閉鎖と開放がみごとにデザインされていきます。

 

 

新在来工法を採用したこの住戸に使用されている構造材料は北海道産の杉。成長速度が遅く蜜実にしまった北の杉と、耐候性の高い南の杉の融合がテーマの一つです。居間からデッキへの導線も魅力的ですね。

 

 

街区の中央に設けられた通路はやや蛇行しており、住戸は雁行しながら通路に寄り添っていきます。

 

 

周辺環境にも恵まれた敷地に、11戸の分譲住宅が建設された「SORA no MACHI」。

外構に使用されたのは杉とコンクリート、そして植物のみとのこと。

これからどんな近隣関係が形成されていくのか、とても興味深いところです。

 

 

ウチとソトをつなぐ中間的なスペース「コートテラス」でも、植栽の最終工事が進行しています。

 

 

ウチからソトへと連続する7mのハイサイドライト。

「植物や星とともにくらす」という、環境に対する設計者の意図が明確に示されたデザインですね。

 

 

屋根断熱を施された傾斜屋根の梁はあえてアラワシにして、杉の素材感を十分に引き出しています。

 

 

見学させていただいたSUDOホームさんの住宅には、オリジナルデザインの門柱プレートが設置されています。

表札・照明・インターフォンと郵便受けがコンパクトに配置された美しいデザインのプレートですね。

樹脂モルタルを用いた表面の素材感も最高です!

 

 

ややもすると退屈でデザイン性にかけることの多い分譲住宅の街区に、新しいデザインの可能性を示した「SORA no MACHI」街区。このプロジェクトが今後とも継続的に発展していくことを、心から期待したいものです。

 

☆室内気候研究所

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「第15回 北海道ポリテックビジョン」に参加しました。

 

2月16日から2日間、北海道職業能力開発大学校で開催された「第15回 北海道ポリテックビジョン」に参加してきました。ポリテックビジョンは「夢をかなえるものづくり」を目指して実践されている、ポリテクカレッジの教育成果を発表するイベントです。

 

研究成果として「多くの技術の総合から見える」のは、どんな未来の暮らしでしょうか?

 

 

開場直後から一般の参加者も来場されて、学生さんたちに率直な質問をぶつけていきます。

中には厳しい質問も・・・。

 

 

応用課程の三浦研究室の皆さんと一年間取り組んできた「住宅ストックの断熱・蓄熱改修構法の開発」をテーマとした研究も、発表していただきました。実物モデルの展示も迫力満点です。

 

住宅の熱性能が不足していることが原因で、不幸にして亡くなる方々が後をたちません。

 

学生さんたちは既存の木造住宅を室内側から改修して、住宅の熱性能と住環境を改善する構法を提案しました。

実験や性能評価に明け暮れた一年間。本当にお疲れ様でした。

 

 

こちらは共同研究を開始したばかりの「セルロースナノファイバーの調湿性能」に関する研究成果です。

 

 

様々な実験と失敗を繰り返して、効果がようやく把握できるところまで来ました。夢の調湿建材を目指して、さらに研究を進化させていきたいと思います。

 

 

CNFの調湿性能を可視化する展示です。一般的な建材との比較がわかりやすく表現できていました。

 

 

今年は内装材の熱拡散率と手の接触温感の関係についても研究しました。

「ぬくもり」を感じさせてくれる材料が持っている熱的な特徴は?

 

 

研究の成果物として展示した「蓄熱性能を持つPCM椅子」。もちろん自作です。

温かさや冷たさが維持されて、心から癒される快適な家具の開発につながりそうです。

 

 

研究に参加していただいた7名の学生さん、指導をしていただいた三浦教授、実験用のサンプルをご提供いただいたメーカーの皆さんに心から感謝の意を表したいと思います。来年度も頑張りましょう!

 

☆室内気候研究所

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「建築・建材展 2018」に参加しました。

 

東京ビッグサイトで開催された「第24回 建築・建材展2018」に参加しました。

今年は3月6日から3月9日まで4日間の開催。期間中は大勢のお客様が来場されたようです。建築・建材展の開催が卒業研究の発表会と重複していたので、本当に久しぶりの参加になります。

 

 

登録を済ませ、さっそく東6ホールの入り口付近に出展された北洲さんのブースへ。

共同研究でいつもお世話になっている北洲さんですが、今年は大きなコマを確保して新製品を紹介されており、普及への意欲が強く感じられる展示になりました。

 

施工にノリや釘が不要な「PERGO」フロアは、真空断熱材を使った職能大の断熱改修研究でも威力を発揮してくれました。

展示や説明方法がとてもスマートに洗練されていて、「PERGO」フロアの魅力を余すところなく伝えています。

 

 

そして「遮熱✖蓄熱」ゾーンへ。

北洲さんと共同開発した潜熱蓄熱建材「エコナウォール 25」が展示されています。

 

 

左官材料の配合に調整を加えたおかげで、左官表面のパターンづけもさらに美しくなりました。協力していただいた富士川建材工業の技術部の皆さんに感謝です。

 

 

蓄熱性能を「見える化」するために、展示手法も新たに開発していただきました。

断熱材を裏張りしたプラスターボードに、半分だけ「エコナウォール 25」を施工。

テーブル下の「温蔵庫」で加温してから取り出し、熱放散の速度を熱画像カメラで観察する仕組みです。

 

左から12分、21分、31分経過したサンプルで、取り出し後の経過時間がタイマーで表示されています。

 

 

こちらが熱画像の様子。「エコナウォール 25」の蓄熱性能が直感的に分かります。

「調湿」「空気清浄・消臭」「抗菌・防カビ」「不燃」などの性能も可視化に挑戦していきたいと思います。

 

 

今回の展示会に合わせて、製品の特徴を説明するためのマンガ冊子が用意されていました。

主人公のエコナちゃんが、潜熱蓄熱建材の魅力をやさしく説明してくれます。

 

 

建築の専門家でも十分に理解することが難しい潜熱蓄熱の仕組みと効果が、わかりやすく解説されていますね。

 

 

学会の発表などでは言い尽くせない実際の生活と蓄熱建材との関わりが、明快に説明されていました。作成に携わった皆さんの努力に、心から敬意を表したいと思います。

 

 

普及・啓蒙活動の中核を担う北洲の山家課長さん作「心の俳句」にも情熱が溢れています!

 

 

☆室内気候研究所

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「e -プラスター」のガス吸着性能試験。

 

潜熱蓄熱建材「e -プラスター」のガス吸着性能を評価中です。

 

左官建材には消臭や空気清浄機能が付与された商品もあります。

「e -プラスター」が持つガス吸着性能を定量化するために、北海道職能大の三浦研究室の皆さんの協力を得ながら研究開発を進めています。

 

 

試験体にはガス吸着の性能が期待できる無機材料を数種類調合。

材料の調合比率を変えながらガス吸着性能との関係を定量化していきます。

試験ガスには生活環境を想定してアンモニア、メチルメルカプタン、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、トリメチルアミン、硫化水素を採用。

さらにトルエンの吸着性能も評価しているところです。

 

 

恒温槽の内部にマイクロチャンバーを設置して庫内の温度を管理しながら、試験体へのガス吸着量を定量化していきます。

 

 

日常生活で発生する有害なVOCや生活臭、ペット臭などを効率的に除去してくれる「e -プラスター」の開発。

空気清浄機や消臭スプレーなどに頼ることなく、自然で綺麗な空気に抱かれた生活の創生が目標です。

 

ガスの吸収速度と調合率の関係など、研究成果は本ブログにもアップしていきますので、お楽しみに。

 

■本ブログは抄録版です。

記事原稿の全文と詳細は、公式HPをご覧ください。

 

「e -プラスター」: http://iwall.jp/e_kuukiseijou.html

 

☆室内気候研究所

公式HP http://iwall.jp/

 

 


「e -プラスター」の調湿性能試験。

 

左官建材のメリット、「調湿性能」の強化を研究中です。

 

「e -プラスター」には蓄熱性能以外にも、暮らしに役立つ性能がいろいろと備わっています。

冬の室内環境に関する悩みで、いつも上位にあげられるのが「結露」と「乾燥」。

全く正反対の悩みが冬には同時に起きるのですから、本当に不思議ですよね。

 

 

「e -プラスター」の調湿性能を評価するために、まずはJIS A 6909に準拠した試験体を作成していきます。

漆喰などの左官材はそれ自体が調湿性能を持つ建材ですが、この性能を強化するために色々な調湿材料を「e -プラスター」に添加しながら性能を評価しています。

 

もちろん珪藻土もその一つ。北海道を代表する珪藻土「稚内層珪質頁岩」の性能評価も継続中です。

 

 

開発中の新しい材料を含め、デシカント材の調合割合を変化させながら吸放湿性能を評価していきます。

 

 

標準環境で試験体を十分に乾燥・硬化をさせた後、湿度の異なるデシケータの中に静置して平衡含水率を測定していきます。

数ヶ月間の継続的な観測が必要なこの研究。非常に根気のいる作業が長期間続きます。

いつも協力してくれてる学生さん、お疲れ様です。

 

 

動的な吸放湿性能を評価するため恒温恒湿槽に試験体を入れ、周囲環境を変化させながら試験体重量の変化を測定します。

この測定も試験体あたり一週間程度の時間がかかりますが、これを何十回も繰り返しながら最適調合を探ってきます。

 

 

新建材としてビニールクロスが開発され、広く普及してる現在の住宅建築。

「健康のための室内気候講座」でも繰り返し取り上げてきたように、そろそろ吸放湿性能のない材料に取り囲まれて生活することの意味を再評価する時期にきていると思います。

 

土壁や漆喰が持つ調湿性能を暮らしに取り入れることで、冬場の呼吸器疾患の予防やアレルギーの発現が抑制できるか?

エビデンスを持った調湿と健康の因果関係に関する研究が、喫緊の課題となっているような気がします。

 

本ブログは抄録版です。

記事原稿の全文と詳細は、公式HPをご覧ください。

 

「e -プラスター」: http://iwall.jp/e_choushitsu.html

 

☆室内気候研究所

公式HP http://iwall.jp/


「e -プラスター」の蓄熱性能試験。

 

iicは、蓄熱性能を正確に評価するための研究を続けてきました。

 

2007年「e -プラスター」の研究開始当初から、潜熱蓄熱建材の性能を評価するための手法を試行錯誤を繰り返しながら模索してきました。

潜熱蓄熱建材に要求される性能は多岐にわたっています。建材としての強度や耐久性、施工性能の評価など建築材料としての評価はもとより、快適性の向上や省エネルギー性を左右する種々の性能をラボレベルで正確に把握することが必要になります。

 

 

蓄熱性能を評価するためのJISがまだ整備されていないという事情もあり、試験体の作成も含めて他の性能評価手法を参考にしながら開発してきました。

 

どこかパティシエ養成学校のような作業が延々と続きますが、材料の調合を少しずつ変化させながら実にたくさんの試験体を作ってきました。

 

 

見かけの比熱が融点付近で変化する「e -プラスター」の蓄熱性能を評価する研究は、加熱速度や周囲の測定環境にも左右されやすいことが徐々にわかってきました。熱伝導率を測定する方法として開発された熱流計法(HFS法:JIS A 1412-2)を用いると測定も比較的容易で、データの再現性も高いようです。

 

 

周囲を断熱材で補強した試験体を人工気象室にセットして測定の準備は完了。

室温を徐々に変化させながら試験体の内部温度や表面熱流を測定して、見かけの比熱を定量化していきます。

 

 

測定結果を直感的に把握してもらうためには、性能の可視化も大変重要になります。

温かさや冷たさが維持されていることを体験的に感じてもらうための実験装置も現在開発中です。

2016年には「蓄熱建材コンソーシアム」(https://pcmconso.jp)も設立され、評価手法の標準化に向けた活動が本格化しているようです。

潜熱蓄熱建材が暮らしの中で活躍してくれる日も、すぐそこまで近づいているのかもしれません。

 

 

■本ブログは抄録版です。

記事原稿の全文と詳細は、公式HPをご覧ください。

 

「e -プラスター」: http://iwall.jp/e_tikunetsu.html

 

☆室内気候研究所

公式HP http://iwall.jp/

 

 


職能大での共同研究も佳境を迎えています。

 

2017年度の共同研究も、残すところ3ヶ月となりました。

 

「断熱・蓄熱」改修の環境改善と省エネルギー効果を定量化する実験もスタートしました。

平成11年度基準レベルの実験棟を断熱改修して、新省エネ基準に適合しているかを実証していく予定です。


 

心配していた蓄熱左官材の乾燥ムラもなく、試験装置の設置もなんとか完了しました。


 

蓄熱改修に使用した潜熱蓄熱建材のガス吸着量試験も始めています。

最終的にはホルムアルデヒド、アンモニアなど数種類のガスの吸着性能を定量化する予定です。


 

今年から始まった「家具の接触温感」に関する実験も基礎的な測定が終了しました。

快適さが持続する家具の秘密が、解明できるでしょうか?


 

今後は家具に触れた時の温冷感に関する心理量を、心理学的測定法に則って定量化していく予定です。



 

 

☆室内気候研究所

公式HP http://iwall.jp/




エネマネハウス 2017(大阪)を見学してきました。

今年で3回目の開催となった「エネマネハウス 2017」を見学してきました。

今年は会場を大阪駅のほど近く「うめきたサザンパーク」移して開催されました。

 

 

京都大学は「まち+こあ」を出展。既存の町家建築の中に断熱補強された「ZEH コア」を導入することで、住環境の改善と地域コミュニティの継続的な発展を促そうとする提案です。

 

 

玄関の建具にはCABOT社の「エアロゲル断熱材」が学生さん自身の手で挿入されていました。

 

 

首都大学東京チームはアジアの蒸暑環境下でも機能するZEHハウスを提案。

住戸を連続的に配置することで町並みを形成し、新しいコミュニティーを形成するとともに地域の既存街区とも連携・融合を図ろうという意欲的な提案です。通風や自然換気など機械に頼りすぎない蒸暑地域のパッシブな生活習慣ともマッチしそうです。

 


早稲田・芝浦工大チームは築40年を経過した工業化住宅のリノベーションを提案。次第に深刻化する空き家問題や社会資産としての住宅ストックの流動化に向けた意欲的な取り組みです。南面の大開口は可動式サッシュで構成されていますが、外付けブラインドとのコンビネーションが見られるとさらに効果的ではないかと思いました。

どの大学の作品も現代建築が抱える課題に真摯に向き合い、意欲的な作品に仕上がっていたことに大変感動しました。

 

 

急速な発展をとげる「うめきた地区」ですが、こんな名店もあります。

大勢のお客さんが早朝からお酒を楽しんでいてびっくりしました。

 

 

もちろんこんなものも。活け車海老の握りが200円でいただけます。大変美味でした。

 

 

■本ブログは抄録版です。

記事原稿の全文と詳細は、公式HPをご覧ください。

 

HPニュース: http://iwall.jp/news.html




左官工事が完了しました。

 

断熱改修工事も終盤戦。左官工事がほぼ完了しました。

 

前回施工した壁はまだ乾燥途中ですので乾燥ムラが見えます。奥の壁はほぼ乾燥したようです。

乾燥後に色ムラが残らないか、注意して観察を継続しています。

 

 

開口部廻りの断熱補強も、発泡ウレタンの充填でしっかり施工できました。

断熱材の背面と防湿層の境界面にはデジタル湿度計を設置して、内部結露が生じないか実証研究を行います。

 

 

建築女子がミキサーを使ってペーストを混錬します。かなり力がいる作業です。

 

 

左官の表面を慎重に補修して、平滑な仕上がり状態になるよう押さえていきます。

次回はインプラス窓を施工した後、測定機器のキャリブレーションを行う予定です。

おかげさまで、本年度の開発課題の共同研究もいよいよ本番を迎えました。

 

 

☆室内気候研究所

公式HP http://iwall.jp/

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