T-houseの現場紹介を更新しました。

UA=0.24の超高性能住宅と蓄熱技術で、LOHASな環境を創出。

  〜 T-house(三笠市)の環境測定で分かったこと〜

 

北海道の大自然に抱かれた絶好の敷地に建つ超高性能住宅「T-house」(施工:武部建設)。厳寒季から初夏まで実施した温熱環境の測定結果から明らかになったことを、健康・快適や省エネルギーといった観点から考察してみることにしましょう。

 

 

 

パッシブ蓄熱で、厳冬期から初夏まで安定した温湿度環境を維持。

 

図1は、1F, 2Fの室温と相対湿度、外気温の推移を示しています。測定期間は2016年1月5日から5月31日までの半年間です。外気温度(青)がマイナス20℃付近まで冷え込む厳寒期の朝でも、1F, 2Fの室温(赤、橙)ほぼ全時間で快適領域(20〜24℃)を維持。

 

冬から初夏まで温熱環境がほぼ一定に推移するという、驚くべき実測結果になりました。

 

 

全暖房期間の省エネ率*1は55%を超過。

 

パッシブソーラー住宅の設計で最も大切にしなくてはいけないのは、温熱環境の快適性維持と居住者の健康への配慮です。一方で、エネルギー消費量を低減し環境負荷を抑制することも欠かすこができません。

 

図10はT-houseの総熱損失量と暖房に使用したエネルギー量(床下暖房に供したガス使用量)の推移を示しています。

 

外気温度と日射取得量から評価したパッシブソーラー住宅の適合性から判断すると、北海道はパッシブソーラー住宅に向かない地域であると言われています。しかし、断熱性能を強化し適切な蓄熱システムを採用することで、北海道においてもパッシブソーラーハウスが建設が効果的であることが明らかになりました。

 

 

LOHAS住宅に必要な住宅の熱性能とは何か?

 

小職が研究生活に入った当時は、日本が2度にわたるオイルショックを経験した後でした。エネルギーのほぼ全量を輸入に頼る我が国では、機械設備やエネルギー消費に頼ることなく快適で健康的な居住空間を創生することが、当時から焦眉の課題として取り上げられてきました。おそらくZEHの普及活動も軌を一にするものでしょう。

 

近い将来、高断熱・高気密住宅がようやく義務化されるという時代の流れの中で、さらなる住宅環境の高度化を推し進めるためには断熱と蓄熱の最新技術を融合させて、自然エネルギーをパッシブに利用する設計・施工技術の開発が必要になります。

 

■本ブログは抄録版です。

記事原稿の全文と詳細は、公式HPをご覧ください。

 

研究報告: http://iwall.jp/report.html#T-house

 

☆室内気候研究所

公式HP : http://iwall.jp/

Twitter: 室内気候研究所


外気が35℃でも室内環境は安定させられる。

T-house(三笠市)の測定結果から、新しい情報をご紹介しましょう。

 

北海道ではフェーン現象などの影響で、5月から6月にかけて大変高温になる期間が見られます。

下図は2016年5月に測定した外気温と室内環境の測定データです。

全国のアメダス地点でも高温ランク上位に北海道の都市が名を連ねた暑い期間です。

 

 

高温の一週間でも5月19日からは真夏日、翌日からは猛暑日になりました。

高断熱、日射遮蔽、冷涼な夜間外気導入と高蓄熱を組み合わせたT-houseの室内環境は非常に安定していることがわかります。

猛暑日のニュースが流れていても屋外に出るまで気づかないほど快適に過ごせました。

 

蓄熱をすると夏の暑さが心配という方もいらっしゃいますが、建築的な配慮で蒸暑期間でも快適環境を創るができるのです。

 

☆室内気候研究所

公式HP http://iwall.jp/


T-house(三笠市)の床下環境。

三笠市に建つパッシブ住宅 T-house。以前ご紹介した環境測定の結果に新規情報を追記してみます。

 

T-houseでは床下に設置された放熱器が暖房と換気予熱に利用されています。

新鮮空気は直接床下に導入され、室温よりもやや高い程度にまで加熱されて、窓面近傍に配置されたスリットから室内へと導入される仕組みです。もちろん床構造を貫流して熱は室内へと流入しますので、床暖房としても機能しているわけです。

 

予熱された新鮮空気は床スリットから供給され、汚染された空気は空間の上部から外部へと排出されます。汚染空気は新鮮空気と混合することなく、置換換気(Displacement Ventilation) により効率よく空気質が維持される機構になっています。

 

上図は2月度の室温と床下温度と室温の変動を示しています。設定室温である20℃を下回ると床下放熱器に温水が供給され、床下温度が上昇していることがわかります。就寝時には暖房システムが停止するよう、タイマー運転が設定されています。

 

上図は3月の床下気温を示しています。日射熱取得量が増加する3月には室温が設定室温よりも上昇するので、床下暖房器が停止している時間帯は長くなります。床下放熱器の停止時でも外気導入により床下温度が著しく低下することもなく、ベタ基礎の熱容量が上手に利用されていることが判りました。

 

5月の連休以降、北海道は連続して真夏日が観測されるような暑い日が続きましたが、室温は庇による日射遮蔽と夜間冷気の潜熱蓄熱による室温安定効果で快適な環境を維持。外に出るまで暑い日であることがわからないほど、快適な環境がパッシブに創出されています。

 

☆室内気候研究所

公式HP http://iwall.jp/

 

 


T-house(三笠市)の美しい冬季環境。

JUGEMテーマ:住宅

三笠市に建設されたT-house(施工:武部建設)の冬季室内環境を実測することができました。

恵まれた敷地に建つ、片流れの大屋根が印象的なシンプル・デザイン。

高断熱・高気密と潜熱蓄熱材による高蓄熱技術の融合で、新しいパッシブ・環境デザインが成立しています。

 

 

メインルームは日射熱を取り入れる大開口の木製サッシと、2層吹き抜けの大空間が印象的。

セントラルヒーティングに加えて薪ストーブの炎は、寒冷地三笠の冬の楽しみでもあります。

 

大屋根で調整される太陽光が、四季を通じて快適なパッシブ室内環境を創出します。

 

1月からは深い積雪で閉ざされる北国の暮らし。

でも、高断熱と高蓄熱が室内環境を安定させ、健康な室内環境をパッシブ技術で形成します。

 

2016年1月から4月までの室温、相対湿度、外気温の変動を示しています。

外気温(青)がマイナス20度にもなる厳寒期でも、室温(赤)は期間中ほぼ設定値を維持。

加湿器を使用しなくても、相対湿度(緑)は健康領域の40〜60%に保たれています。

 

 

気になる光熱費も、太陽エネルギーの活用で約50%削減!!

日射量の増える3月からは、エネルギー消費量も一段と減少しています。

 

☆室内気候研究所
HP http://iwall.jp/

 

 

 

 

 

 

 


「T-house」の環境測定を開始しました。

JUGEMテーマ:住宅

 新年あけましておめでとうございます。

本ブログも、本当に久しぶりの更新なりました。
2016年1月5日に、Netatmoを設置させていただき、環境測定を開始しました。
当日は吹雪で、屋根の上の雪も50cmオーバー。さすがは豪雪地帯、三笠市です。
武部邸外観
外壁GW300mm断熱、トリプルLow-Eガラス採用で超高断熱の住宅ですが、
これが施工をされた武部建設さんの標準スペックなのだそうです。
 
床下放熱器による集中暖房と、薪ストーブのハイブリッド暖房システム。
ストーブ使用時の室温上昇をPCMで抑制しながら、快適な暖房環境を実現。
こんなコンセプトで、エコナウォールを採用していただきました。
1F今の吹き抜け空間に120m2のエコナウォールSを施工。
今回は特別に融解温度が23℃に設計して、吸放熱効果を確認する予定です。
測定データは逐次このHPにアップしていきますのでご覧ください。

☆室内気候研究所

HP http://iwall.jp/


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