SLENTEXを議論しました。

4月のドイツ出張のメインイベントは、シリカエアロゲルを適用した新開発の高性能断熱材「SLENTEX(BASF社)」の利用技術に関する国際会議です。昨年も訪問しましたので、今回は2度目になります。

 

広大な敷地の入り口には、BASF社の創立150周年を記念して建設された新オフィス棟があります。

先進性と機能性を融合させた、世界第1位の化学会社にふさわしい堂々としたデザインですね。

 

「SLENTEX」の熱性能については既報済みですが、無機系断熱材で従来のGW比約2倍の断熱性能を誇る材料です。

λの実測値は、 17.8 [mW/m/K] !!

「SLENTEX」の性能を日本の気候風土の中で十分機能させるため、開発担当のドクターと議論を進めています。

近い将来、具体的な形で実証成果をご報告できるのを楽しみにしています。

 

9時にスタートした難しい議論の後は、敷地内にある社員用食堂へ。

ヘッドクォーター・オフィス近くにある Casino という名称の建物です。

社食と言っても、ここでは相当ハイレベルなお食事をいただくことができます。

 

ランチルームでは、もうすでに社員の皆さんやビジターの皆さんが昼食を取っています。

我々も、早速ここでランチを楽しむことになりました。

 

美術館を思わせるような内観に圧倒されながら、まずは食卓に案内されます。

 

ランチはブッフェスタイルで提供されます。

新鮮な野菜やサラダ、お肉を中心としたメインディッシュやデザートなど、質と量ともにホテルのメインレストランに劣らないお料理の数々です。

 

今回の会議に参加されたBASF社のメンバーの方々。

建築家、化学専攻の工学博士など、錚々たるメンバーが丸一日かけて熱心にお相手をしてくれました。

 

あんなにたくさんランチをいただいたのに、夕食にはご当地の名物シュバイネハクセを。

現地の方々は、前菜をたっぷりいただいた後、このお皿を食べていらっしゃいました。

もちろん大きなビールジョッキは欠かすことができませんね。

ただし・・・日本人はシェアしていただくのがよろしいかと。


ローマな休日。 その2

パンテオンから町の中心部にある地域へ徒歩で移動。トレビの泉、スペイン広場、ナボナ広場を散策します。

ローマ・バロックの代表選手であるトレビの泉は、建築家ニコラ・サルヴィの設計です。

中央に立っているのがポセイドン。左に豊饒の女神ケーレス、右に健康の女神サルースが配置されています。

 

 

残念ながら今日は月曜日で泉の定期メンテナンスの日。

30分ほどの給水で満水になるとのことでしたので、ジェラードをいただきながら待っていたのですが、今日は空の泉を見ることになりました。

 

でも、めったにできない貴重な経験が今日も。

トレビの泉に投げ込まれたコインの収集日で、箒をちりとりを持った管理人がコインの収集にやってきます。

こんな風に集めてるんですね。集めたコインの半分は、カトリック系チャリティ団体に寄付されるそうです。

 

 

パスタとピザの美味しいランチを済ませたら、今日のメインイベント。バチカン美術館の見学です。

美術館へと続く坂道は観光客で長蛇の列。本日は3時間待ちなのだそうです。

幸いにも事前に予約がしてありましたので、羨望の眼差しを浴びながら列をスルーして入口に到着です。

 

 

数ある有名な美術品の中でも、最も注目していた作品が「ラオコーン」。
ギリシア神話のトロイアの神官ラオコーンと、その二人の息子が海蛇に巻き付かれている情景を彫刻にした作品です。

海蛇に噛みつかれながらも必死に息子たちを助けようとするラオコーン。瀕死の弟、父の奮闘を心配そうに見守る兄。

人間の生と死をダイナミックに描いた彫像は、イタリア・ルネサンス芸術の方向性に重大な影響を与えた最高傑作です。

実に「お父さんって偉い!」感じですよね。

 

 

長く長く続く「地図の間」。天井画を見ながら歩いていますので、すっかり首が疲れてしまいます。

最後のセクションで皆さん天井を写真に収めてますよね。

 

 

イタリアルネッサンスを代表する画家、ラファエロ・サンティの最高傑作「アテネの学堂」。

ソクラテス、アリストテレス、ピタゴラスなど、アテネを代表する頭脳が一枚の絵画に大集合です。

それにしてもプラトンさんは、明らかにダヴィンチの肖像ですよね。

 

 

 

25年に一度しか開かれることのない「聖年の扉」。幸運にも2015年12月8日の「無原罪の祝日」から、2016年11月20日の「王であるキリスト」の祝日までの間、「いつくしみの特別聖年」として特別に開扉されていました。

 

 

ご存知のように扉のすぐ後にはミケランジェロ作の「ピエタ」が展示されています。

若き日の天才ミケランジェロの最高傑作ですよね。

 

 

観光シーズンにはまだ早い時期ではありましたが、ローマ人気が肌で感じられるほどの観光客の数です。

インバンウンド経済を推進しようとする日本のお手本が、ここにあるのかもしれません。

 

 

 


ローマな休日。 その1

ドイツ出張の帰路に、ローマとフレンツェでたっぷりとした休日を過ごしてきました。

 

ローマ初日に町の生活を探訪しようとオープンテラスで食事をしていたのですが・・・。

突然周囲が騒然となり、軍や警察が出動して一気に周辺は交通規制が敷かれます。

 

私達のテーブルのすぐそばを、警護の車が通り過ぎたと思った次の瞬間。

にこやかに手を振りながら祝福を与える人。

 

会ってしまいました。教皇フランシスコ!!しかも目の前です。

 

 

半信半疑のまま帰国して、すぐに教皇がいつも使っている車をチェック。

確かにフォードのセダン。ナンバーも同じでした。二度びっくり、さらに興奮です!!

 

 

そんな慶事があった翌日、のんびりと歩きながらローマの建築を見学することに。

まずは地下鉄でコロッセオまで移動します。地下鉄の出口を出てすぐに見えました。

見覚えのあるあの建築が、しかも圧倒的な大きさで。

 

 

フォロロマーノに続くコンスタンティヌスの凱旋門広場にも、自動小銃で武装した兵士がたくさん待機しています。

だから安心なのだと、ローマの市民の方から伺ったのですが、平和ボケの日本人にはいつ見ても衝撃的な光景です。

 

 

ローマ時代を代表する劇場建築、コロッセオ。

展開する大スペクタクルに興奮する何万人ものローマ市民を想像するだけでも、この建築の凄さがわかります。

一部木造のせり舞台が再現されていますが、全面修復を主張する市長案に大ブーイングが上がっているのだとか。

それにしても、これだけの建築が8年間という短期間に竣工するのですから、ローマの建築技術は本当に最高です。

 

 

2時間ほどゆっくりコロッセオを見学してから、真実の口のある教会へ移動。

今日もこのモニュメントの前で記念写真を撮る人の列が続きます。30分ほど待ってようやくパチリ。

「ローマの休日」で一躍有名になったこの彫刻も、元は下水道の蓋だったのだとか。

 

 

教会内部のモザイクや列柱を見学したら、いよいよパンテオンに移動です。

ローマの建築遺産の中でも、オリジナルのデザイン、色彩と材料が最も良い状態で残されているのが、この建築でしょう。

祈りの場という建築当初からの使われ方が途絶えることがなかったことが、オリジナル保存の理由かもしれません。

 

 

無筋コンクリートの天井は今でも大きな室内空間をどっしりと支えてくれます。

天井の中心は空に向かって大きく開かれ、日射はもちろん雨も室内にこぼれ落ちてくる構造。

宇宙と建築の空間的な連続性を、本当によく表現しています。

 

 

大理石の列柱や壁の色彩は建築当初の状態で本当によく保存。

ローマ時代の華やかさを実感できる唯一の建築かもしれません。

ドームの内部にはパンテオンを愛したルネッサンスの巨匠、ラファエロのお墓があります。

 

 

 

 

 

 


BASF社の「1リットルハウス」を再訪してきました。

BASF本社のあるルードヴィッヒスハーフェンを4月に再訪してきました。

今回も、同社が開発した高性能建材を適用した「1リットルハウス」を見学。

色彩で綺麗に区画されたこの街区は、LUWOGE社のコンサルティングにより断熱改修されたBASF社の集合住宅群です。

 

 

外貼り300[mm]の高断熱住宅に電動式のブラインドを組み合わせ、日射をコントロールして環境形成をしています。

ブラインドピットなど、細かな収まりにもドイツらしいこだわりがありますね。

 

 

今回、施設を案内してくれたのは建築家のSeguraさん。スペインのご出身だそうです。

 

 

この住宅でも採用されている断熱塗料のデモ装置。

人間の五感に訴える機能の展示法はよく見かけますが、デザインのディテールまで美しく計画されていますよね。

 

 

ミーテイングルームには、机、椅子、床材など数え切れないほどのBASF製品が見える化して展示してあります。

天井に設置した断熱材Neopor (EPS)は吸音材として利用。反響を抑制して聞こえやすさを醸成します。

 

 

さすがに改修後10年を超えた施設ですので、熱交換換気扇などを最新のシステムに置き換えていく計画だそうです。

 

 

ダルムシュッタットで拝見したパッシブハウスは「1.5リットルハウス」に相当しますので、この住宅の断熱改修にはかなりの進歩性、先見性があるのではないでしょうか。

 

「超高断熱」+「潜熱蓄熱建材」を組み合わせた「日本版1リットルハウス」。

日本の気候風土に適合した健康住宅を設計して上梓し、ドイツの技術者の皆さんと日本で交流したいと考えているところです。

 


ダルムシュタットで「マチルダの丘」を散策してきました。

パッシブハウス研究所での打ち合わせを終え「マチルダの丘」で近代建築群を視察してきました。

宿泊先のマンハイム中央駅からダルムシュタットまで、電車での移動になります。
2001年に改修を終えたマンハイム中央駅。1840年開業の歴史ある駅舎です。





ダルムシュタットは、ヘッセン・ダルムシュタット大公国の首都であり、エルンスト・ルードヴィッヒ大公が19世紀末に芸術家を集め芸術家村を作ったことでも有名です。今でもユーゲント・シュティール様式の特徴的な建造物がマチルダの丘に数多く残っています。

ルードヴィヒ大公とマチルダ妃の結婚を記念して1908年にオルブリッヒが設計が設計した結婚記念塔は、結構式に誓いを立てる「手の形」をモチーフにした建築。手前で金色に輝いているのはベイノが設計したロシア正教会の教会です。



丘全体が野外美術館のような地域。建築を勉強する人なら一度は訪れたいと考える世界的な遺産です。



まずはペーター・ベーレンスが設計したグリュッカート邸。
あまりにも有名な建築なのですが、実物に会えて感動です。



続いて、ベーレーンスの自邸。まさにアールヌボー。



小雨の中をいろいろと見て回ります。オルブリッヒ作のダイタース邸。
雪止めの金具など、細部の装飾にまで芸術性を感じさせる作品です。屋根の内部はどんな空間になっているのか、興味のあるところです。



あいにくの空模様でしたが、充実した時間を過ごすことができました。
建築科の学生諸君には、ぜひ一度訪問されることをお勧めします。

マンハイム駅前のマルシェで。当地はアスパラガスの産地としても有名ですが、新物がではじめたようです。
(もちろん夕食にホワイトアスパラガスのサラダをいただきました。)


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