屋根の断熱不足が「睡眠の質」を低下させる。

 

 

2階にある寝室や子供部屋が深夜になっても暑くて、ぐっすり眠れない。スッキリ起きられない。

就寝時間は十分でも「睡眠の質」が確保できない、いわゆる夏型の睡眠不足に悩む方は意外に多いようです。今回は住宅の2階が暑くなる原因と、その対処方法について考えてみることにしましょう。

 

日射を受けた屋根からの熱が「睡眠時熱中症」の原因にもなりうる。

 

木造住宅の最上階(多くは2階)の天井と屋根の間の空間を小屋裏空間といいます。屋根の断熱が不十分なままだと、日射の影響を受けて小屋裏空間の温度が60〜70℃になることも珍しくありません。

 

 

日中に小屋裏空間に蓄えられた熱は2階の天井部分を温め、室内へと流れ込んできます。冷房の冷たい風と天井からの照り返しという非常に不快な環境が、夜通し続くと「睡眠の質」は低下してしまいます。そのまま放置しておくと自律神経系へのストレスが亢進しますから日中も体調は優れず、結果として免疫能力も低下してしまうと言われています。

 

特に木造住宅に比べて熱容量が大きいマンションなどのコンクリート造建築では、屋根の断熱が不足すると夜になっても室温が高く推移しがちです。

 

「睡眠の質」を高め「就寝時熱中症」を予防するためには水分補給や空調機の適切な使用に加えて、屋根の断熱強化工事を検討する必要がありそうです。

 

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森の新鮮な空気と、夏の味覚を楽しみました。

 

台風13号の影響で北海道も雨の予報でしたが、すでに予約をしてあったこともありアウトドア・アクティビティへと。札幌の奥座敷、定山渓温泉にほど近い定山渓ファームさんにお邪魔しました。結構人気みたいです。

 

 

サクランボ狩りもまだまだ本番。甘さも十分で、とても美味です。ただ、ハチやアブなどが飛び交いますので、防虫対策は必須、さすがは山の農園です。

 

 

続いて最も苦手とする魚類との格闘。釣り初体験の同行者の強い希望もあり、釣り堀へと連行されます。

 

 

ヤマメでしょうか?お魚の種類は定かではありませんが、早速調理していただきBBQを楽しむことに。実はこちらも苦手です。

 

 

この日は洞爺湖まで足を伸ばし、定山渓温泉に宿泊。翌日は雨間をぬって豊平峡ダムを見学することしました。本当に久しぶりです。

 

 

観光放流を日本で初めて企画したダムとしても知られる定山渓ダム。高所恐怖症なのに、意を決して撮影です。

 

 

苦手なアクティビティの連続でしたが、無事にダムカードもゲット。おかげさまで温泉を楽しみ、森の新鮮な空気をいっぱい吸ってリフレッシュできました。

 

 

 

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「真夏の快適さ」を科学しよう。

 

 

今回は酷暑の続く日本の夏をテーマに、休息・健康の維持と知的生産性の向上という異なる視点から「夏のかしこいクラシ」について考察します。

 

寝室は28℃ (50rh%)、執務室は26℃ (50rh%)以下に維持する!

 

下の図は” Thermal Comfort” (P.O.Fanger)を参考に、人間の活動量と着衣量に着目して環境温度の至適範囲を示しています。

 

夏の室内環境について考えてみましょう。下着程度のごく軽度の着衣(0.4clo)で横臥している時でも室温28℃、相対湿度50%以上になると発汗による体温調節が始まりますから、就寝時の寝室の室温は28℃が上限と考えられます。また、テレワークなどで自宅就労をされる場合や、子供の学習環境では活動量がもう少し上がりますから(1.0〜1.2 met)室温はさらに低く調整する必要があり、26℃程度、相対湿度50%が上限となるでしょう。

 

 

室温が28℃以上になり発汗が連続して起こるような状況は、自律神経系が亢進して大変なストレスになります。このような環境下で就寝しても「睡眠の質」の低下は免れず、睡眠時にのみ活性化する免疫系の修復・再生にも大きな影響を与えることになります。最近では環境省も「省エネのため設定室温を28℃にしましょう」といったスローガンをあまり広告しなくなりました。知的生産性の維持、向上を目指すならクールビズ・スタイル程度の着衣量における室温の上限は26℃ (50rh%)で、これ以上では作業能率が低下するでしょう。

 

 

同時にエアコンの設定温度を28℃に調整しても、住宅の断熱、遮熱やエアコンの性能の影響で実際の室温が設定温度になっていない場合も考えられます。しっかりと温湿度計を身の回りにおいておき、周囲環境の把握を心がけましょう。

 

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「地球の会」の勉強会に参加してきました。

 

猛暑の中日となった7月30日(月)「NPO法人 環境共棲住宅地球の会」が主催する第12回 定例勉強会が東京八重洲の会場で開催され、冒頭で講演をしてきました。

 

NPO法人「地球の会」は国産材による家づくりを通して森の再生・循環・健康な住宅を普及、推進しようとする工務店さんたちの研究会で、日本独自の住文化の創造と継承を目的としながら、既に14年間ものあいだ精力的に活動されています。

 

 

自然の猛威から身を守りつつ、家族が健康で幸福な人生を全うするために必要で十分な住環境とは? 今回の勉強会は「性能(量)」が持つ本来の意味と目的を見つめ直しながら、次世代への社会資本として残すべき30年後の住宅ストックに必要な「感性価値(質)」とはなにかを、参加者の皆さんと一緒に議論してきました。

 

 

住宅の性能評価制度が普及して、定量的な尺度で住宅建築を比較することが可能になった現代。作り手は評価基準を達成することが目的化していく中で、住宅が持つ普遍的な意味をややもすると置き去りにしてしまったのかもしれません。日本の気候・風土に適合するために先人たちが努力を積み重ねてきた日本の伝統的な住居と住文化。

 

しかし、不変の伝統や文化は歴史的にも存在せず、常に変化と淘汰の中で洗練された技術やデザイン・様式のみが生き残ってきたと言えるでしょう。

 

室内気候研究所は新たな住文化の創生に、挑戦していきたいと考えています。

 

■本ブログは抄録版です。

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ローマの名所めぐりは真実の口と、パンテオンから。そしてトレヴィの泉へと。

 

 

サン・グレゴリオ通りで本日お世話になる観光バスをキャッチして、ローマの名所めぐりへと出発します。同乗されたのはデザイン関連の企業から、イタリア研修で派遣されている10名ほどの日本人の団体さんです。

 

発車してすぐに見えてきたのが、古代の戦車競技場「チルコ・マッシモ」の跡。映画「ベンハー」で有名な戦車競技だけでなく、猛獣ショーや剣闘士と猛獣との死闘などが繰り広げられた場所として知られ、最大収容人員は15万人とも、30万人とも言われています。

 

 

映画「ローマの休日」で有名になった「真実の口」に程なく到着。サンタ・マリア・イン・コスメディン教会から今日の視察はスタートです。修復作業中でファッサードの全景は見られず残念でしたが、12世紀に作られたロマネスク様式の鐘楼が青空を引き裂くように屹立しています。

 

 

「真実の口」がある教会正面の回廊には、記念撮影待ちの長蛇の列が。圧倒的に中国からのお客様が多いようで、みなさん自撮り棒を駆使しながらアップで撮影されていました。

 

 

毎年2月になると日本中を席巻する、恒例のチョコレート協奏曲。行事ゆかりの聖人ヴァレンティンのお墓がこの教会にあり、遺骸も収められていますので、お礼を兼ねてちょっとお参りをします。あまりご存知ないのか、チョコはいただいても素通りされる日本人観光客が多いようでな気も・・・。

 


教会内部の床はコズマーティ様式の美しい大理石のモザイクで、ほぼ全面が覆いつくされています。材料は古代ローマの宮殿などで使用されていた大理石でしょうか。12世紀に追加された列柱も含め、材料が上手にリユースされているところに感心です。

 

 

訪問を重ねるにつれて、今ではローマでいちばんのお気に入りスポットになったパンテオン。幸運にも、また訪問することができました。2000年もの永い歳月を超え、古代ローマの建築技術と装飾をオリジナルの姿そのままに伝えてくれる万神殿です。

 

 

パンテオン前のロトンダ広場は今日も超満員。中央にはオベリスクが立っていますが、広場を含め周囲はパンテオンに向かって下り傾斜になっています。堆積によって周辺の地盤面が少しずつ上昇したことによるもので、悠久の時の流れを実感できるローマでも数少ない場所です。

 

 

ミケランジェロが「天使の設計」と賞賛した無筋コンクリートのクーポラが、今日も多くの観光客を出迎えてくれます。それにしても主祭壇の装飾の見事なこと。古代ローマの芸術を完全な形で見られるなんて。

 

 

石造りの建築としては世界最大規模のパンテオン。直径43mもある大構造天頂部から差し込む光が神殿の荘厳さを一層引き立ています。いつまでも見ていたい。そんな絶景ですね。

 

 

37歳の若さでこの世を去った中世の天才芸術家ラファエロ・サンツィオ。没後450年を経て今なお、彼のお墓に礼拝する人が後を絶ちません。このお墓にお参りしてからバチカン美術館にある彼の作品を見学すると、なんだか中世にタイムスリップしたようで。

 

 

パンテオンの視察を終え、コロンナ広場を経由して300mほど歩いたらトレヴィの泉に到着です。世界中からの観光客で今日も大混雑!しかも暑い!!ネプチューンや二人の女神像たちの撮影は諦めて、コインを投げたら早々にジェラート店に緊急避難です。

 

 

行列の最後尾に並んではみたのですが・・・コリアンと思われる団体さんが・・・。大音響でお話ししながら堂々と、しかも大量にグイグイ列に割り込み! おとなしい日本人としては、眉をひそめながらも諦め顔で、ただ行列を維持するのが精一杯です。

 

 

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Lesson 40 「住宅内熱中症は」、水分補給では予防できない!

 

 

秋には豊穣の実りをもたらしてくれる夏の日差しや暑さも、対応の仕方を一つ間違えれば命取りになりかねません。特に温冷感覚が鈍ってきたご長寿さんや、暑熱からの回避行動を自ら取ることが難しい乳幼児など、環境弱者の被害が後を断ちません。今回は熱中症と室内環境との関係を正しく理解して適切な対応が取れるように、夏の暑さ対策についてもう一度考えてみました。

 

 

 

室内の温湿度管理が、死亡リスクを低減させる唯一の方法。

 

住宅内で熱中症が疑われる状態になり緊急搬送された人のうち「冷房が停止中であるか冷房が設置されていない室内にいた」割合が90%にものぼる、という驚くべき報告があります。エアコンからの風が直接、しかも恒常的に体に当たるのは不快なものですが、冷房の停止と死亡リスクの相関関係を考慮すれば冷房の適切な使用が命を守る近道であることは明らかで、蒸し暑い日には冷房の利用を躊躇してはいけません。

 

室内にいても適切な温湿度管理がされていなければ、熱中症を防ぐことはできないのですから。

 

 

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本格的な収穫シーズンが、ようやくやってきました。

 

大阪府北部地震が6月に発生して束の間、甚大な被害をもたらした7月の西日本豪雨。そして記録的な酷暑の毎日が続く2018年の日本列島。被災された多くの方々に、心からお悔やみ申し上げたいと思います。北海道も例年になく梅雨空がいつまでも居座り、日照不足による農作物の被害が出はじめているようです。

 

我が家の菜園も例年より3週間ほど遅れて、ようやく収穫シーズンを迎えることができました。

 

 

ジメジメした空気のせいでしょうか、キュウリの病害と生育不足がご近所トークのメインテーマです。

 

 

でもアスパラガスはどこ吹く風。タネの詰まった真っ赤な実を、たくさん付けるまでに成長しました。

 

 

逆境に強いブラックベリーも天候不順にもめげず成長中。8月の収穫期が今から楽しみです。

 

 

毎朝の野菜もこれくらい収穫する程度なら良いのですが、収量があまり多くなると食べきれなくなるのが悩み。おすそ分けしようにも、ご近所さんでもたくさん取れているので・・・。

 

 

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しのび寄る「就寝時熱中症」から身を守るために。

 

 

近年、寝室における「睡眠時熱中症」のリクスが取りざたされるようになってきました。住宅における熱中症の全死亡者に占める「就寝時熱中症」の死亡割合が40%程度にまで高まってきた、と言われています。

 

「就寝時熱中症」の発症メカニズムは比較的容易に理解することができます。蒸し暑い寝室で就寝すると体温の上昇を抑制するために自律的に発汗が助長され、体内水分量が徐々に低下します。そのままの環境で就寝し続ければ水分量はさらに低下し、やがて熱中症の症状が生じるのです。就寝時熱中症の発症時間帯が明け方に多いのもこのためです。また夜間の頻尿に悩むご長寿さんの中には就寝前の水分補給をためらう人も多く、気づかぬうちに熱中症が重症化してしまう例も見られるようです。

 

就寝中に生じる死亡リスクをどうやって低減するのか?皆さんと一緒に考えていきましょう。

 

蒸し暑い寝室の環境が「就寝時熱中症」のリスクを高める。

 

人体は適切な体温を維持するために、体内深部から外部環境に向かって常に熱が放散されています。下の図は熱放散の割合と室温との関係を、放熱経路ごとに整理して示しています。室温が20℃の時、体表面から外部環境への熱放散量は対流、放射そして湿性放熱(拡散(不感蒸泄)や呼吸などで生じる潜熱放散)の割合は、ほぼ等しくなることがわかります。

 

しかし室温の上昇とともに湿性放熱の割合は相対的に増大していき、室温が28℃になると多くの人は発汗し始めます。汗は血液成分から生成されますので、発汗の進行とともに体内の水分量は減少していくことになるのです。

 

 

一般的に就寝中には水分を経口補給することができませんから、知らず知らずのうちに血液中の水分量は低下して、極端な場合には「就寝時熱中症」を発症することになるのです。熱中症対策の要諦は「水分・塩分の補給」ではなく、適切な「室内の温・湿度の管理」に尽きるのです。

 

就寝時の発汗は「睡眠の質」を低下させる。

 

就寝時に発汗が続くと「就寝時熱中症」のリスクが高まるだけでなく、いわゆる「睡眠の質」が低下する原因にもなります。「ぐっすりと寝て、スッキリと起きる」ことで新陳代謝は促進し、昼間に酷使した免疫システムが修復されて病気にかかりにくいカラダが再生されるのです。

 

蒸し暑さで就寝中に発汗が継続すると自律神経系が酷使されることでストレスが蓄積され、結果として「深い眠り」いわゆる「ノンレム睡眠」の生起を阻害してしまうことになります。長時間寝ても体がだるい、疲れが取れないなどの自覚症状は「質の高い睡眠」が取れていない証拠なのです。

 

「睡眠の質」の低下は、翌日の知的生産性の低下、食欲の減退、免疫力の低下、うつ病の発症などの原因ともなりかねませんので、その意味でも寝室の環境調整は欠かすことができないのです。エネルギー使用による費用の増加は、疾病による保健・医療費の増大、さらには知的生産性低下に起因した生産コストの増大に比較すれば、微々たるものであることは明白です。

 

「寝る子は育つ」「ぐっすり寝ると風邪が治る」などの格言は迷信ではなく、しっかりとした科学的根拠に基づいて説明できます。

 

発汗の生起条件が室温28℃、相対湿度50%の環境であることを考慮すれば、寝室の環境調整の上限値として参考にするのは有益でしょう。

 

 

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増加している「住宅内熱中症」の現状。

 

 

関東・甲信地方では6月中に梅雨明けが宣言され、7月の西日本豪雨の被害地でも連日の猛暑が続いています。3連休の最終日になった7月16日には全国186地点で最高気温が35℃以上になる猛暑日を観測し、連休中に熱中症で緊急搬送された方は実に2,020人。そのうち14人が尊い命を落とされました。

 

秋には豊穣の実りをもたらしてくれる夏の日差しも、対応の仕方を一つ間違えれば命取りにもなりかねません。特に温冷感覚が鈍ってきたご長寿さんや、暑熱からの回避行動を自ら取ることが難しい乳幼児など、環境弱者の被害が後を断ちません。今回は熱中症と室内環境との関係を正しく理解して適切な対応ができるよう、夏の暑さ対策についてもう一度考えてみることにします。

 

年々増え続ける、「住宅内熱中症」の発症数。

 

「熱中症」とは人体が高温の環境にさらされることで発汗が連続的におき、体内の水分量が減少することで熱失神や熱痙攣のなどが症状化する健康障害を指します。重症化すれば致死リスクを伴う恐ろしい症状です。

 

 

上の図は熱中症死の分析結果ですが、死者の総数1,100人に対し65歳以上のご長寿さんの割合は約40%と高く、しかも住宅内で「熱中症」を発症して亡くなるご長寿さんの割合が80%にも達しています。「住宅内での熱中症(住宅内熱中症)」は増加傾向にあり、住宅の熱環境調整は喫緊の課題と言えるでしょう。

 

屋外での作業や外出中の炎天下環境ばかりが注目され「住宅内熱中症」は死角になりがちですが、実際には室内の暑熱環境がリスク要因となっていることを十分に知っておくことが大切です。

 

 

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フォロ・ロマーノとコロッセオの周辺を、散策してみます。

 

日中の最高気温が28℃にもなる日が続きましたが、空気がひんやりとして気持ちの良いローマの朝。今日はコロッセオ周辺の探索からスタートです。周壁の改修作業も一段落したのでしょうか、作業用の足場も撤去されて青空に美しいシルエットを見せてくれています。

 

 

8万人を収容する巨大闘技場をたったの8年で完成させた、古代ローマ人たちの技術力の高さには改めて驚嘆させられます。

アリーナの語源はラテン語の砂(アレーナ)。闘技場が剣闘士や猛獣の血で染まるたびに新しい砂が撒かれたのが由来だそうです。建設中の新国立競技場をはじめ近・現代アリーナの基本デザインは、この競技場に由来するところが多いのですから驚きですね。

 

 

皇帝の御座付近から見たアリーナの地下部分。床の一部が復元されていますが、地下は大道具の倉庫、世界各地の猛獣を入れた檻、奴隷たちの牢があった場所です。地下室の壁は可動式の板張り床を支える構造としても利用されていました。文字通り命がけの闘技は、キリスト教の時代に入る5世紀まで続いたそうです。

 

 

中世から現代までに至るまで、建築用の資材としての持ち去り(盗難)を免れた白大理石の装飾が、コロッセオの中に保管・展示されています。

 

 

コロッセオの2階西側にある絶景ポイントから撮影した、パラティーノの丘とフォロ・ロマーノ。古代ローマ共和国の集会や政治の中心となった場所です。「フォロ」は公共広場の意味ですが、公開討議の場「フォーラム」の語源としても知られています。

 

 

フォロ・ロマーノの入り口にあるティトゥス帝の凱旋門。紀元1世紀にエルサレム包囲戦での皇帝ティトゥスの戦功を讃えるために建てられた、現存するローマでもっとも古い凱旋門です。2,000年も前に、今のイスラエルまで遠征していたんですね!

 

 

正帝との戦いに勝利したコンスタンティヌス軍を讃えるため、4世紀に建てられたコンスタンティヌス帝の凱旋門。ローマ最大の凱旋門でありパリのカルーゼル凱旋門、エトワール凱旋門のモデルになったことでも有名ですよね。保存状態も完璧で、装飾のディテールまでしっかりと観察することができます。

 

 

こちらがコンスタンティヌス帝凱旋門に続く、サン・グレゴリオ通り。どれほどのローマ兵がこの通りを行軍し、凱旋門をくぐって熱狂的に迎えられたのでしょうか。

 

 

凱旋門の周囲には舗装用の古い石が展示されています。中には馬車の車輪ですり減った石も。「同じ轍は踏まない」を、実感させてくれる貴重な遺物です。

 

 

さて、今日は観光バスに乗ってローマ市内を周遊することに。移動手段やチケット手配などを気にすることなく、ゆったりと観光できるので現地ツアーを上手に利用するのも良いものです。本日の集合場所はサン・グレゴリオ通りに直交する水道橋遺跡の付近です。そろそろ観光客のみなさんも集合してきていますね。

 

 

そしてローマといえばカチョ・エ・ペペ。ペコリーノチーズ(Cacio:カチョ)と胡椒(Pepe:ペペ)で味付けをしたローマ名物です。今日はリガトーニ(ショートパスタ)で。白ワインとの相性も抜群です!美味。

 

 

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